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2017.10.05 (Thu)

ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容 バーンスタイン&イスラエルフィル

バーンスタイン_ヒンデミット_ウェーバー

ヒンデミット
ウェーバーの主題による交響的変容

指揮:レナード・バーンスタイン
   イスラエルフィルハーモニー管弦楽団

録音:1989.4 テルアビブ、フレデリック・R・マン・オーディトリウム
レーベル:グラモフォン

このホールでの録音はデッドな印象のものが多いですがこの録音も幾分乾いた
残響の少ないものとなっています。もう少し潤いが欲しい気もしますが、クリアで
曖昧さのない響きはごまかしのきかないものでこの曲に合っているかもしれません。

第1楽章 4:03
 テンポは中庸。録音の傾向もあり見通しの良い響きで冒頭部分の高弦からキリッと
 メリハリを利かせた開始です。勢いに任せて強引になったりギスギスするような
 ことは無く、旋律の流れには大らかさと余裕も感じられます。
 金管セクションもバランス志向ですがパーカス群は鋭いパンチが聴かれます。

第2楽章 7:22
 冒頭のフルートの旋律は遅めに入りますがリタルダンドが強めにかかります。
 ウッドブロックやドラなどもやや強めに聞こえ乾いた音響が独特の雰囲気です。
 弦楽のフレーズに入ってからはテンポがかなり速くなってきますが、トリルの扱い
 も徹底していて弦楽から木管、金管となかなか激しいピロピロ。テンポも煽り気味
 で飛ばしてゆきます。中盤のジャズ風の箇所はバーンスタインらしいノリが感じ
 られ(金管とティンパニの掛け合い等)ディヴェルティメント的ですが、ニュー
 ヨークフィル辺りのオケならもう少し印象も違ったかも。(1960年代にニューヨーク
 フィルとの録音もあるようです。)

第3楽章 4:22
 開始はさらりとクラリネットソロが入ってゆきますが、次第に音楽は深みを見せて
 きます。テンポが極端に遅くなるようなことはありませんが、それでもフレーズの
 語尾にはゆとりが感じられ、後半のフルートソロの箇所でも情感のこもった弦楽の
 流れが印象に残ります。フルートは端正な表現です。

第4楽章 4:22
 テンポは中庸かやや速め。開始の金管も大げさになるようなことはありません。軽快で
 足取りは軽やかですが音楽の表情は何か陰が感じられます。
 しかし後半になると若々しい明快な表情でしっかりとした拍感の行進を保ってゆきます。
 終盤も派手になり過ぎない金管、パーカスが引き締まった表情でクライマックスを作り
 ます。ラストはバスドラの強打も豪快です。

バーンスタインの晩年は異形の表現を示すことも多かったですが、ここで聴かれる表現
は過剰になることなく、この曲の本質に沿った表現になっていると思います。
バーンスタインとヒンデミットは作曲に関しては一時期、師弟関係だったようです。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

23:05  |  ヒンデミット  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

こんばんは。
>バーンスタインとヒンデミットは作曲に関しては一時期、師弟関係だったよう
へぇ~。知りませんでした。
このディスクはレニーのかなり晩年のリリースだったと記憶しています。画家マティスは七味の1st.ディスクだったかもしれません。”アァ・・・”とレニーの声が入ってるんですよね。ソコはいつ聴いてもトリハダです。
すいません、ウェーバーの話でなくて。

七味とうがらし |  2017.10.06(金) 20:21 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

いつもありがとうございます。

画家マティスの方はあまり聴いていなかったのですが、
バーンスタインの声が入っていたとはうかつでした。
確認してみたいと思います。

バーンスタインの録音って声も入ることもあるけど
結構指揮台でドタバタする音も入っていますよね。


越中富山 |  2017.10.07(土) 00:46 |  URL |  【コメント編集】

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