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2017.10.02 (Mon)

ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容 サヴァリッシュ&フィラデルフィア管

サヴァリッシュ_ヒンデミット_ウェーバー

ヒンデミット
ウェーバーの主題による交響的変容

指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ
   フィラデルフィア管弦楽団

録音:1994.4 フィラデルフィア、フェアマウントパーク メモリアルホール
レーベル:EMI

録音はオケがやや近い感じですがホールの響きを多く取り込んで残響が豊かに
響きます。艶もありスケールも十分ですが、強奏時のレンジがもう少し余裕が
あればと思います。

第1楽章 4:06
 テンポは中庸かやや速めです。よく響く録音の傾向もあってオケの鳴りは豊かで
 厚く響きます。特に低弦辺りは厚くて全体としてかなりゴージャスな音響。
 金管セクションもいかにもフィラデルフィアらしい明るさと伸びが感じられます。
 オーボエなどソロ楽器もいきいきとした表情が印象的でコントラファゴットなども
 明確に聞こえてきます。表情も神経質になることはなく恰幅のよい流れと進行で
 ラスト部分など豪勢です。

第2楽章 8:04
 開始のフルートソロは余裕のあるテンポで朗々と入ってゆきます。チューブラーベル
 も気持ち余裕を持った応答です。弦楽の入りから流れが良くなりますが主旋律の
 確かな進行はもちろんバックでリレーされる木管のフレーズやトリルの表現も結構
 主張が強く鳴らされていて細部の動きが明快に聞こえてきます。
 中盤のクライマックスも迫力十分。続くジャズ調の箇所はガッシリ系の表情で鋭い
 表情ではありませんが慌てることなく交差する楽器が立体的にキッチリ表現されます。
 後半のスケール感も大でオケが厚く響かせています。

第3楽章 4:56
 テンポはやや遅め。冒頭のクラリネットやファゴットは結構太い響きで押しが感じ
 られます。全体にボリューム感のある厚い響きで堂々とした表情と丹念な表情付け
 で格調の高い響き。後半も弦楽は幾分粘りのある語り口でロマンティックに雄弁に
 歌うフルートソロ(首席のジェフリー・ケーナー)がドラマティックな表現を作って
 います。

第4楽章 5:04
 テンポは中庸。前半は拍感をしっかりと効かせた行進で確かな歩みのオケが厚く
 進行します。解釈はガッシリ系の真面目さも感じられますが、オケは実に雄大に
 鳴り響き、終盤のホルンやトロンボーンの辺りもどこかウルトラマンシリーズの
 テーマ曲を聞くような堂々たる響き(表現が古くてすみません)で終結します。

全体にドイツ的な響きを感じる表現で(ヒンデミットもドイツ人)丹念でスケール
の大きさが感じられます。この曲によく聴かれるひねりの効いた表現はやや控えめ
かもしれませんが、ドイツ的な重厚さとフィラデルフィアの豊麗な響きがよく
ブレンドした好演になっています。

ちょっと細かい話になりますがこのオケのシンバルは昔から代々独特の音のする
楽器を使っています。大型で厚みのある楽器で普通の「シャーン」ではなく「バシーン」と
いった感じに聴こえます。一般的にはあまり鳴らないと評されることが多いようですが、
個人的には結構好きな音で最強打では凄みを感じます。この録音でも4楽章でその
シンバルの特色が感じられます。

感銘度: A
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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