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2017.09.26 (Tue)

ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容 ブロムシュテット&サンフランシスコ響

ブロムシュテット_ヒンデミット_ウェーバー

ヒンデミット
ウェーバーの主題による交響的変容

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
   サンフランシスコ交響楽団

録音:1987.11 サンフランシスコ、ディビス・シンフォニーホール
レーベル:LONDON(DECCA)

録音はデッカらしいクリアなもので各楽器がやや近めに質感高く録られています。
残響もホールの空間がよく感じられ余裕があり、強奏でも抜けの良い響きで混濁する
ことはありません。

第1楽章 3:50
 テンポは中庸。冒頭から曖昧さのないキリリと引き締まった表情で入ってゆきます。
 特に弦楽はくっきりとメリハリの効いた機動力のある響きが印象的。
 中盤での雰囲気のあるオーボエソロも上手く、オケ全体の響きも冷た過ぎることは
 無く、機知が感じられる表現です。

第2楽章 7:27
 テンポは中庸かやや速めです。開始からのフルート、ピッコロのフレーズはあまり
 粘らずに軽やかに響きます。低弦が入ってからは速めのテンポで進行してゆきますが、
 各楽器ともに細部まで精緻なアンサンブルが聴かれます。
 繰り返しのフレーズではバックのトリルなどバタ臭くなることなく、洗練された響き
 と十分な躍動感で推進力を示します。ジャズ的な箇所も速めで奏者の上手さが感じ
 られます。はみ出すほどではありませんが、アメリカのオケらしい響きです。

第3楽章 4:12
 テンポは中庸かやや速め、さらりと流れる端正な表現ですが、フレーズには適度な
 滑らかさと侘しい気分が感じられ、しなやかで美しい表現です。
 後半は弦楽のしなやかな歌と小気味良く響いてゆくフルートソロのコントラストが
 対照的で面白い表情を作っています。

第4楽章 4:25
 主部のフレーズはキビキビとした表現でテンポも幾分速めです。若干前のめり的な推進
 力を持ち、リズムの扱いも幾分短めに処理されていて弾むような表現が個性的。この曲
 にしてはかなり明るく陽気な気分を強く表現しています。終盤でのホルンセクションも
 力感溢れるリズミックな表現を打ち出していて全体を華やかに終えます。

全体に録音の良さもありますが、明快で覇気の感じられる表現で実に爽やかさです。
この曲の冷感や無機質な面を抑えて前向きでウィットのある面白みを良く伝えています。
オケも管弦打ともに上手いものです。

感銘度: A
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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