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2017.09.23 (Sat)

ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容 フルトヴェングラー&ベルリンフィル

フルヴェン_ウェーバー変容

ヒンデミット
ウェーバーの主題による交響的変容

指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
   ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

録音:1947.9.16 ベルリン、ティアタニア・パラスト(ライヴ)
レーベル:グラモフォン

録音は年代が古くまたライヴという事もあり、全般的に曇りがちですが演奏の表情は
良く感じられます。この曲の初演は1943年なのでそれから4年後の演奏になります。

第1楽章 4:09
 冒頭からテンポはかなり遅くヨッコラドッコイショといった感じのもっさりとした
 開始に驚かされます。アンサンブルもあまり良くなくどうした事かと思うほどですが
 進むにつれてテンポは上がり流れは良くなってきます。中盤以降は通常のテンポとなり
 金管や弦楽の厚みも増してきます。

第2楽章 7:51
 ここでも冒頭部は遅いテンポでフルートソロのフレーズは気が遠くなりそうな位で
 異様な雰囲気が漂います。弦楽の入りからは通常程度になり、繰り返される主題が
 熱を帯びてきますが繰り返される毎に主フレーズよりもバックの楽器のトリルが
 豪快に鳴り響くようになり荒れ狂うような盛り上がりを見せます。
 後半のジャズ的な箇所もそのまま速めに通していてキレは悪くありません。終盤に
 かけてもアッチェレが強めにかかり切迫感があります。

第3楽章 4:50
 開始のクラリネットソロからやはりゆったりと歌い上げてゆきます。
 この曲の演奏として遅いテンポだと思いますが、曲想的にはしっくりとくるテンポ感
 で哀愁漂う美しい表情だと思います。終盤のフルートソロも余裕が感じられます。

第4楽章 5:37
 この楽章もやはり開始はかなり遅めのスタートで躍動感よりは確かな足取りが印象的。
 幾分重い気もしますが厚く響かせてゆきます。
 後半はややテンポも上がり少しずつ勢いも出てきますが、3:58頃のトロンボーンの
 フレーズで再度グッとブレーキがかかり独特のデフォルメを聴かせます。ラストも
 流石に堂々たる力感で締め括ります。

フルトヴェングラーはいわゆるヒンデミット事件でヒンデミットを擁護した人物であり、
この作曲家を高く評価していたのだと思うのですが、ここで聴かれる解釈は一般的な
新即物主義と呼ばれる表現とはかなり違い、感情の起伏を大きくとりスケールの豊かな
仕上がりになっているのが興味深いところです。フルトヴェングラー流の表現になって
います。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

00:11  |  ヒンデミット  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

こんにちは。
七味も演奏会以来、ヒンデミットを聴く機会が増えました。
フルトヴェングラーのウェーバーがあるとは思いませんでした。
YouTubeで聴きましたが、ググっと重心の低くてボディブローみたいな演奏(?)ですね。録音の古さはそれほど気になりませんでした。
七味とうがらし |  2017.09.23(土) 10:01 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

いつもありがとうございます。

この曲、結構クセになる曲ですよね。
仕事中でも2楽章が頭の中でグルグル巡って止まらなくなります。

もう少し手持ちのCDを幾つか聴いてみようかと思っています。

越中富山 |  2017.09.24(日) 01:07 |  URL |  【コメント編集】

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