2017年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

2017.07.23 (Sun)

ブルックナー 交響曲第3番 マゼール&バイエルン放送交響楽団

マゼール_ブル3バイエルン

ブルックナー
交響曲第3番ニ短調(1888/89、ノヴァーク版)

指揮:ロリン・マゼール
   バイエルン放送交響楽団

録音:1999.1.30 ミュンヘン、ガスタイクフィルハーモニー(ライブ)
レーベル:BR KLASSIK

録音はややオケに近接しています。各楽器が左右に大きく広がる感じはやや
少なくもう少し余裕が欲しい感じがします。音調は幾分ソフトで残響は適度に
あり、ブルックナーらしい雰囲気は感じられます。
ライブ一発録音ですが聴衆ノイズは特に処理されてなくそのままです。

第1楽章 22:36
 開始はやや速めにくっきりとした表情で進められますが、全奏での主題提示に
 なると大きくブレーキがかかり粘着性の強い響きで大きく主張します。
 緩急の差をかなりとった表情付けや艶やかな弦楽での語り口はいかにも曲者
 マゼールらしいアクの強さが感じられます。
 この曲にしては野趣さや素朴な響きよりもロマン的な傾向が濃厚に示されていて
 面白いのですが好みが分かれそうな解釈です。部分的にデフォルメが頻出しますが、
 全体の足取りはそれほど重い感じはしません。
 11:54頃の全奏などもたくましく極太の響き。ラストに向けてもうねるような
 ネットリとした進行で一貫しており21:30のフルートソロの弱音と直後の豪快な
 強奏にも大きな表情の落差を付け、劇的な演出で表現しています。

第2楽章 15:14
 冒頭の弦楽から低音をよく効かせた厚めの響きで侘しい気分は控えめ。フレーズの
 語尾にブレーキがかかったりとテンポの動きが目立ち、ホルンの強奏も印象的に
 響きます。ここでもセンチなほどのロマン的で濃い表情は徹底しています。
 3分過ぎからの弦楽のフレーズも細かいニュアンス付けがよくなされ揃っています。
 9:20からのフレーズは意外にさらりとした流れですが、裏メロのホルンはしっかり
 と主張。経過句も流れは良く、重くなり過ぎないように配慮されていますが、
 クライマックスではやはり粘着的な壮大さをもって打ち出されます。

第3楽章 7:03
 テンポは中庸で躍動感は十分。ティンパニの打込みもアクセントが良く効いていて
 威力があります。弦楽での2メロも艶やかそのものでスムースな響き。
 中間部はややゆったりとしていて野暮ったい表情を強めに表現して田舎の舞曲と
 いった趣きがよく感じられます。後半もボリューム感と押し出し感は十分。

第4楽章 13:39
 開始から明快な強い表情で他の演奏よりは金管が厚く鳴り響きます。続く弦楽の
 フレーズはこぶしを強く効かせた念を押すようなアクセント付けががユニーク。
 4:22からの追いかけの箇所は遅めのテンポで弦楽と金管の動きが克明に示され、
 5:35頃からはここぞとばかりにオルガン的な響きをデフォルメして壮絶な音響を
 示していきます。聞かせ所以外はさらりとした所もありやや一貫性に?な感じも
 しますが演奏自体には確固とした自信が感じられます。
 ラストの主題の全奏も流石に図太いもので12:50の3連符アクセントも良く効いて
 います。ラスト3小節は全ての音符が長く引き伸ばされ、ねじ伏せるようにネットリ
 と終結となります。

マゼールのブルックナーは曲によって自己の表出具合がかなり違う感じがしますが、
この3番はマゼール節が強く示され個性的な演奏といえます。かなり濃厚な響きの
するブルックナーですが面白いと思います。
オケは一発ライブながらも流石に安定していて上手いものです。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
関連記事

テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

21:50  |  ブルックナー 交響曲第3番  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://bestclassic.blog97.fc2.com/tb.php/816-ea566dad

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |