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2017.05.25 (Thu)

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 ヴェンゲーロフ&マズア&ゲヴァントハウス管

ヴェンゲーロフ_ブルッフ

ブルッフ
ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26

ヴァイオリン:マキシム・ヴェンゲーロフ
指揮:クルト・マズア
   ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

録音:1993.9 ライプツィヒ
レーベル:TELDEC

録音はソロ、オケともにやや近め。ソロはよくピックアップされクリアそのもの。
オケはたっぷりと大きく広がりますが、幾分くすんだ感じがします。会場はスタジオで
なくホール(ゲヴァントハウスのホール?)のようで残響も適度にありスケール感は
十分。
ヴェンゲーロフ19歳の時の録音になります、ヴェンゲーロフはその後2008年33歳の
頃に肩を壊して演奏活動から遠のいていたようですが近年再び演奏活動を再開している
ようです。

第1楽章 8:09
 冒頭のソロ部分は端正さがベースでさほど崩した感じは無く幾分レガートな開始。
 オケの全奏後、主部に入ってからは押し出しも強くなり若者らしい覇気とアグレッシヴさ
 が感じられます。しかしその語り口はケレン味や大仰さとは無縁、明快で洗練された響き
 の中に安定感とスケールあふれるダイナミックな表情を示しています。
 技術的にも高い技量ですがオケが咆哮する直前ソロの急激な上昇フレーズ(7:19)で一瞬
 スムースでない箇所があるのは惜しいです。(気にするほどでも無いですが)
 マズアのゲヴァントハウスは今よりもドイツ的な重厚さを備えていて時折強いアクセント
 を効かせ鳴り渡ります。

第2楽章 8:09
 テンポは中庸。落ち着いた表情で余計な物を付け加えたり引いたりすることはなく、
 自然に楽譜を語らせてゆきます。端正ながらも一音一音丹念に奏でてゆくその姿は
 凛とした美しいスタイルを持ち心地良い表現です。5分頃からは膨らみを強くボリューム
 感を持たせて壮大なオケの全奏へと繋げてゆきます。
 終盤7分台での弱音から次第に高揚して伸びやかな高弦での歌い上げも高らかで実に
 清々しいもの。オケの方でややホルンのフレーズを強く鳴らしているのはマズアの
 好みのようでサラ・チャン盤での録音と同様です。

第3楽章 7:28
 しっかりと地に足が着いた表現でテンポも中庸。若いわりに弾ける感じは意外に控えめ
 で主フレーズも16分音符の引っ掛けに聴こえる箇所も他の奏者ほど強調しないので
 流れが良く明快な発音と安定感のある進行です。2:35からの低音で奏でるフレーズも
 品のある音が美しく隙の無い充実した響きを聴かせます。こなれた表情はベテランの
 奏者が弾いているかのようなバランス感と充実した語り口で高揚します。

全体に美しいフォルムと鳴りきった爽快な音色が印象的な録音です。個性的な解釈と
いう訳ではありませんが19歳とは思えないハイレベルな仕上がりです。

感銘度: A
( A+, A,  A-, B+, B )
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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