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2017.05.16 (Tue)

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 コーガン&マゼール&ベルリン放送響

コーガン_ブルッフ

コーガン

ブルッフ
ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26

ヴァイオリン:レオニード・コーガン
指揮:ロリン・マゼール
   ベルリン放送交響楽団

録音:1974.11.13-15 ベルリン、グリューネヴァルト教会
レーベル:DENON

コーガン(1924-1982)の50歳の録音。
年代にしてはややヒスノイズが感じられます。この録音では教会を使用しているため
残響は深く響き、広がりとボリューム感十分。オケの方は少々ダブ付く感じもする位で
もう少し芯のある音が欲しい気がしますが。ソロはよくピックアップされてクリアです。
ソロ、オケともにやや距離は感じられます。

第1楽章 8:01
 録音の傾向もありますが、コーガンの音は実に太く武骨な響きでオケの全奏の後に奏でる
 主題も豪快でたくましく響きます。ロシア人らしいと言えばそうですがどこか頑固親父
 が「こうやって弾くのじゃ」と言っているかのような堂々たる鳴りっぷり。
 音には常に強い芯があり、重音も分厚いですが単音も倍音が同時に鳴っているかのような
 音がします。語り口は大仰なものではありませんが、真に迫った迫力が感じられます。
 緩徐部も女々しくなることなく、しなやかさと伸びやかな音が美しいです。
 マゼールの伴奏もこの時期の表現はまだ淡白な時期に入る前で華と歌のある豊かな表現。
 もう少しパンチと機動力があってもとも思いますが教会の響きに影響された感がします。

第2楽章 7:50
 テンポは中庸ですがここでも滔々と響かせてゆくソロは力強い足取りが感じられます。
 さほど弱音への拘りは感じられず強い押し出しで太く高く歌い上げてゆく感じ。感傷的
 な部分も心の弱さは見せず(あえて見せないよう)に強い意志と格調の高さで聴かせて
 ゆきます。また強く伸びやかな語り口はロシア的なスケールの大きさを感じます。
 オケの方は残響が豊かなこともありムード十分。終盤のクライマックスも雄大に響き
 渡り、その後のソロも緊張感を失わない弱音を保ちます。

第3楽章 7:46
 テンポは中庸よりやや遅めな感じです。ソロはしっかりと地に足の着いた安定感のある
 もので一音たりとも疎かにすることなくくっきりとした縁取りのある音色で進行して
 ゆきます。熱気や躍動感に不足する感じはないものの弾けた気分はやや控えめです。
 その分大人の音楽ともいうべき風格を示していて、4:18頃の再現される主題の入りも
 強いアクセントが印象的に響きます。
 オケの拡散的な響きの録音はもう少し締まりがあればなぁとも思いますが、ソロを豊かに
 支えていて充実感のある響きを保ちつつ終結します。

コーガンのガッシリと構えた厚みのある音色と強い構成力がこの演奏から良く感じられ
ます。バリバリと弾く時期は過ぎた頃の録音かと思いますが、渋い風格のあるソロは
雄大な気分で聴かせてくれます。

感銘度: A ~ A-
( A+, A,  A-, B+, B )
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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