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2017.05.08 (Mon)

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 五嶋みどり&ヤンソンス&ベルリンフィル

五嶋みどり_ブルッフ
輸入盤

midori2.jpg
国内盤

輸入盤を保有していますが、暗いジャケットのせいか
国内盤では明るい雰囲気に変更されています。

ブルッフ
ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26

ヴァイオリン:五嶋みどり
指揮:マリス・ヤンソンス
   ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

録音:2002.1.18&19 ベルリン、フィルハーモニーホール
レーベル:SONY

録音はフィルハーモニーの空間を良く感じさせるもの。特に聴衆ノイズも消していない
感じですし、編集臭もしないので製作側にはライブの雰囲気を伝える意図があったの
かもしれません。距離感は適度ですがオケの分厚い響きがかなり強烈で若干飽和気味。
ソロは埋もれずによくピックアップされています。五嶋みどり30歳の録音。

第1楽章 8:24
 冒頭のソロは気だるいレガートな入りに少々驚かされますが、オケの豪快なトゥッティ
 後は一転、ソロに力がみなぎります。熱い感情のこもった語り口はライブのせいなのか
 は分かりませんが強弱やフレーズの溜めなどかなり自由さを持った表現で随所に強い
 主張と意志が感じられます。またソロフレーズの入りの前にブレスする音がたまに
 聴こえるのはみどりさんなのでしょうか?
 ヤンソンスのベルリンフィルはやけに編成が大きく聴こえて豪勢な音。立派過ぎる程の
 伴奏ですが要所のアクセントも良く効いていてスケール大の表現です。

第2楽章 9:18
 テンポはかなり遅い設定。一音一音じっくりと入念に歌い上げてゆきます。特に強弱の
 表現の幅は大したもので繊細な弱音から伸びやかにホールに強く響きわたる高音まで
 緊張感を良く保って奏でてゆきます。特に5分過ぎからのフレーズは瞑想的な雰囲気も
 感じるほどの深い響きとロマンティックな表情がかなり濃厚に示されています。
 人によっては重過ぎると感じる人もいるかもしれません。
 オケとのクライマックスもジリジリと盛り上げて雄大な頂点を築いています。また8分
 過ぎからの弱音の表現も実に念入りなもの。

第3楽章 7:32
 ソロは主フレーズの16部音符にやや粘りがあり力のこもったボウイングです。ライブらしい
 勢いと力感がそのままに示されていて、張りの強い音はやや粗い位にも感じますが豪快に
 鳴らしてゆきます。また2:32辺りからの低弦のフレーズも実に力強いです。
 オケも鳴り過ぎなくらいの分厚さと豪快さでソロとともに熱気と躍動感あふれる高揚を
 盛り上げてゆきます。ラストの強い追い込みも見事。
 終演後の聴衆の盛大な歓声と拍手も録音されていますが、なるほどと思います。

この演奏を聴くと五嶋さんはやはりライブで本領を発揮されるように思います。
繊細な感性と深い響き、閃きが随所に感じられる録音です。
富山には一度だけヤンソンス&バイエルン放送響と来たことがあり生で聴いたことが
あります。その時はシベリウスでしたがやはり集中力の高い表現が印象的でした。

感銘度: A
( A+, A,  A-, B+, B )
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

23:58  |  ブルッフ  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

富山公演は2005年11月のでしょうか。私も聴きました。シベリウスの協奏曲が生で聴けたのと、後半のトリスタンとイゾルデや火の鳥をバイエルン放送響で堪能しました。ヤンソンスもできるだけ生で聴きたいと思っている一人です。
ぐちやま |  2017.05.12(金) 12:27 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

いつもありがとうございます。

そうです、2005年11月25日でした。当時のプログラムを引っ張り出して
懐かしく読み返しました。

古くなりますがヤンソンスは、1989年10月にレニングラードフィルと
共にも富山に来ています。懐かしの富山市公会堂!
聴きに行かれましたか?

この時のプログラムは、
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲
リスト:ピアノ協奏曲第1番
ベルリオーズ:幻想交響曲 でした。

レニングラードフィルにしては珍しいプログラムでしたが、
出てくる音はロシアそのもの。配置もひな壇は使わずに
金管もステージ右に集め、トロンボーンはほとんど横向きで
演奏するスタイルには驚いた記憶があります。

越中富山 |  2017.05.12(金) 23:29 |  URL |  【コメント編集】

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