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2017.05.06 (Sat)

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 リン&スラトキン&シカゴ響



チョーリャンリン
最近のリン

ブルッフ
ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26

ヴァイオリン:チョーリャン・リン
指揮:レナード・スラトキン
   シカゴ交響楽団

録音:1986.2.21&25 シカゴ、メディナテンプル
レーベル:SONY

キョンファに続いてアジア系の奏者を続けて聴いてみます。
チョーリャン・リン(1960生)は台湾出身。80、90年代に録音がいくつかあったように
思いますが、最近も現役で活動されているようです。

録音はヴァイオリンを過剰にピックアップしている感じはなく、オケともソロともに自然
な距離とバランスになっています。ホールの残響も適度で艶のある録音です。
リンが26歳の録音。

第1楽章 8:08
 冒頭のソロは過剰に感傷的だったり大げさになるような事はなく、しなやかなフォルム
 と美しい響きを形作ります。主部に入ってからも艶やかな流れとスマートな表情をベース
 にしていますが、伸びやかな歌と弾力の効いたしなりを織り込み、清涼感のある心地良い
 語り口です。スラトキンのシカゴ響はショルティの時代ですが幾分硬質の厚みのある
 弦楽などはやはりこのオケらしいところ。5:20頃からの伴奏だけの箇所などは急迫する
 速いテンポをとり豪快なスピード感を聴かせるのが独特の表現です。

第2楽章 8:21
 テンポは中庸。ソロは端正な表情で強い主張はありませんが、滑らかで自然な流れは
 無理がなく、この楽章本来の穏やかで心地良い表情を作り出しています。
 語り口も淡々としている訳ではなく伸びやかな歌謡性が感じられ、しなやかな音色を
 楽しめます。
 後半のクライマックスも音が膨張するような事は無く、オケの引き締まった音と爽快な
 ソロで若々しい仕上がり。

第3楽章 7:01
 くっきりとした弦楽伴奏の序奏からソロに移りますが、やや速めのテンポに乗って
 キレと躍動感十分に奏でてゆきます。ソロも過剰に強いアクセントを付けるような事が
 ないので全体にリズムや表情に勢いが感じられます。
 シカゴ響もバネの効いた伴奏で呼応していてこの楽章に相応しい弾けた開放的な
 フィナーレとなっています。

全体にソロ、オケともに颯爽と洗練された演奏スタイルで過剰な表情や情念とは無縁の
さわやかな音楽作りが楽しい。テクニックも見事なもので心地良い演奏です。

感銘度: A ~ A-
( A+, A,  A-, B+, B ) 
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

10:33  |  ブルッフ  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

ご無沙汰しています。
チョーリャン・リン、懐かしいです。
ハゲてしまってますが、なんかよい歳のとり方してるようですね。
七味とうがらし |  2017.05.07(日) 14:23 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

いつもありがとうございます。
何だかあの人はいま・・・的な写真になってしまいましたが、
元気そうですよね。
ヨーヨー・マあたりも最近は聞かないような気がしますが、
どうしてるんでしょうね。


越中富山 |  2017.05.08(月) 22:26 |  URL |  【コメント編集】

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