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2017.05.04 (Thu)

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 ケンペ&キョンファ&ロイヤルフィル

キョンファ_ブルッフ

ブルッフ
ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26

ヴァイオリン:チョン・キョンファ
指揮:ルドルフ・ケンペ
   ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団

録音:1972.5 ロンドン、キングスウェイホール
レーベル:DECCA (LONDON)

録音は少々古い時代になってきましたが、キョンファの豪快なソロを良く捕らえて
います。ヴァイオリンはやや近くオケは適度な距離感で左右に大きく広がるスケール
のある録音です。強奏時のクリアさは年代相応という感じです。
キョンファ24歳の録音。

第1楽章 8:17
 若い頃のキョンファの演奏は鋭角的でパンチの効いた表現が多いですが、このブルッフ
 でも主張は強く、冒頭の一音だけでも強く響かせた低音が強い緊張感を感じさせます。
 ケンペのオケもトウッティで入る箇所など強いアタックが効いていて豪快そのもの。
 主部のヴァイオリンソロは力のこもったボウイングと燃えるような表情は尋常でない
 エネルギーを発散、多少のピッチや荒れ具合も強い熱気で突き進んでゆきます。
 弱音でも張り詰めた気分は休まることはなく終始高いテンションを維持して何かに
 取り憑かれたような集中力に驚かされます。
 ケンペの作る表情もいつも以上にテンポの伸縮や溜めが感じられ、またソロに対峙する
 ような勢いと厚みを持っています。アンサンブルは必ずしも良くはないですがホルンの
 強奏などこのオケらしい響きが感じられます。

第2楽章 8:37
 2楽章の入りの部分は十分に音を伸ばして気分を変えています。ようやく落ち着いた感じ
 になりますが、キョンファの表情は太く厚い響きで艶やかさよりは響きの張りや押しの
 強さが前面に打ち出され、弱音においても芯の強い音楽で進めてゆきます。また後半での
 強奏時にはきしむような響きはやはり凄みが効いています。テンポは幾分ゆったりとして
 強く歌い上げてゆきます。

第3楽章 7:13
 ここでもアクセントの強いボウイングが印象的でフレーズの扱いも音符をやや短めに
 切り上げて表現しています。キレの良さはもちろんですが、2:35頃の低音で響かせる
 箇所の図太い響きも豪快です。オケの強力な響きにも負けるところ無く躍動感あふれる
 パワーと勢いを発散してゆきます。
 ケンペも活力十分ですが細部の変化と配慮が感じられる伴奏になっています。
 ラストの追い込みもオケ、ソロともに鋭くまとめあげられ爽快そのもの。

この曲のイメージからするとかなり強面で激しい気質が出過ぎているような感じも
しますが、このような体当り的な表現は今聴いても他には無く圧倒されるソロです。

感銘度: A
( A+, A,  A-, B+, B )

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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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