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2017.02.25 (Sat)

ヤナーチェク シンフォニエッタ ラトル&フィルハーモニア管

ラトル_シンフォニエッタ_1982

ヤナーチェク
シンフォニエッタ

指揮:サイモン・ラトル
   フィルハーモニア管弦楽団

録音:1982.11 ロンドン、キングスウェイホール
レーベル:EMI

録音は適度な距離感で金管セクションは曲に相応しい豪快な響きで鳴り響きます。
トランペットだけでなくトロンボーンやチューバなど中低音の金管もしっかりと
録られています。
全体に当時のEMI特有の曇り感は若干感じられますがホールも良く鳴っていて
スケール感は十分です。

第1楽章 2:16
 やや速めのテンポで開始。金管の鳴りは英国らしい明朗さとバネのある響きで華々しい
 もの。ベースで鳴るトロンボーンもバリバリとかなり強く吹かせているのが印象的です。
 やや英国ブラバン的ですが、ひたすら押してゆくストレートで開放的な表現です。

第2楽章 5:39
 ここでも開始からミュートを付けたトロンボーンが相当騒々しい響きを聴かせていて
 ユニークですが思い切りの良さが感じられます。テンポも速めで前進性の強い表情。
 中間部などもう少し広がりと落ち着きがあっても思いますが鋭く攻めます。
 ラトルの「ウッ、ウッ」とリズムをとる声も聴こえ、何だか縦ノリ的にリズムを強調
 してゆきますがパーカス出身者らしいところかもしれません。

第3楽章 5:23
 前半の抒情的な箇所も当然甘くなることはなくチューバを太く鳴らして堂々とした
 響きを作ってゆきます。
 トロンボーン、チューバのアンサンブルの箇所はなかなか重心の低い硬派な響きで
 良いと思いますが、トロンボーンソロの終盤の吹きにくい箇所はスライドの動きで
 カバーしているような感じにも聴こえます。
 後半はかなり力が入り過ぎた感じで粗さもありますが豪快です。ピッコロなども
 良く鳴っています。

第4楽章 2:50
 テンポはやや速め、トランペットに呼応する低弦が実にたくましく力感を持って響き
 ます。中間部も率直な表現でテンポ変化は控えめ。後半にかけてもメリハリ重視で
 各楽器が良く鳴っています。

第5楽章 6:44
 穏やかな入りで進められますが、弦楽で奏でられるリズムの扱いは実にくっきりとした
 もので強く主張、木管ソロも思い切りの良いもので強く響きます。
 前半からかなり緊張感の高いテンションで各楽器とも強いアタックで鳴らしてゆきます。
 金管の冒頭再現部は壮麗というよりは華々しい響きと勢いが勝っていて豪快そのもの。
 強弱にはやや極端な箇所(5:33)なども聴かれますがなかなか堂に入ったものです。
 終盤は地から盛り上がるような壮大さよりは若々しいタッチで描き上げるといった感じ。
 ラストの音は長めに処理していて余韻の感じられる終結です。

ラトルの録音では初期のもので27歳の時の録音になります。
モラヴィラ地方の民族的な雰囲気はやや希薄ですが、若々しい気迫やキレ味、開放感の
感じられる演奏で痛快な表現です。

感銘度: A- 
( A+, A,  A-, B+, B )
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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