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2017.02.02 (Thu)

ドビュッシー 交響詩「海」 マゼール&ウィーンフィルハーモニー

マゼール_海_1999

ドビュッシー
交響詩「海」 

指揮:ロリン・マゼール
   ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

録音:1999.1.8-10 ウィーン、ムジークフェラインザール(ライブ)
レーベル:RCA

ライブ録音ですが聴衆ノイズも無く説明がなければセション録音だと思う仕上がり
です。リハの演奏なども編集されているのかもしれません。
オケは近くに位置してボリューム感が大きく、残響もムジークフェラインにしては
かなり過剰な音響に感じられます。特にハープの響きは相当手が入っているようで
終始人工的な響きとバランスです。

1.海の夜明けから真昼まで 9:22
 テンポはやや遅めの設定です。全体に音像も大きめなので各楽器が色彩感豊かに、
 また伸びやかに示されます。ゆったりと歌うようなフレーズではややネットリとした
 感触があり、5:20頃のチェロが4分割されるフレーズ辺りでもしなやかに響かせます。
 中盤以降も丹念に艶のある響きでアクが強過ぎる感じはしませんが色合いはかなり
 濃いものです。終盤の金管がリードする高揚も粘りが強めで太く響きわたります。

2.波の戯れ 6:32
 ここでも色彩感とふくよかさは独特でファンタジーといった感じさえします。特に
 ハープの強い響きはかなり違和感があるほどでユニークといえます。
 テンポは中庸ながらもなめらかで幻想的な表情を見せたかと思えば、テンポが速め
 となる箇所では躍動感のある生き生きとしたテンポもあり表情豊か。
 弦楽の刻みを強調したり、普段さほど聴こえないシンバルも強めに鳴らしている
 のも印象的です。

3.風と海との対話 8:05
 冒頭から低弦とドラの深い響きが物々しく怪しさ満点の開始。
 トランペットソロは力がみなぎっています。テンポは中庸ですが厚く太い響きは
 印象派というよりもロマン的な匂いを強く感じます。
 各楽器の強調の仕方や粘着的な傾向での進行はマゼールらしいところ。4:22からの
 高弦をバックにフルート、オーボエが静かに奏でる箇所はもはや異次元な響きかも
 しれません(言い過ぎか)。
 終盤のホルン、トランペットのユニゾンは無し。ラストに向けてもしっかりとした
 足取りですが録音のせいか全奏はややマスク気味で終結部はややおとなしい気が
 します。ラストの一発のティンパニも長めに響きます。

マゼールらしいアンニュイな「海」です。録音の傾向もありますが暖色系の太くトロリ
とした味付けが個性的です。ウィーンフィルの音は流石に美しいものです。

感銘度: A- 
( A+, A,  A-, B+, B )
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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