2017年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

2017.01.28 (Sat)

ドビュッシー 交響詩「海」 ジュリーニ&ロイヤルコンセルトヘボウ

ジュリーニ_ドビュッシー1994

ドビュッシー
交響詩「海」 
牧神の午後への前奏曲

指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
   ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

録音:1994.2.23-25 アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライブ)
レーベル:SONY

交響詩「海」 25:31

ライブ録音、オケとやや距離のある感じがします。コンセルトヘボウというと豊かな
残響が思い浮かびますがこの録音はさほど残響を取り込んでなく、意外にすっきりと
したバランスで聴くことができ細部もクリアです。
ジュリーニが80歳の時のものです。

1.海の夜明けから真昼まで 9:32
 冒頭から繊細な響きです。フレーズによってはやや遅めのテンポで入念な表情を作って
 ゆきますが、弛緩するほどでは無くしなやかで清涼感のあるタッチで描かれてゆきます。
 特に高揚する前の7分台からは繊細で深い表現が聴かれます。
 終盤の高揚は引き締まった響きで小節の頭に何度か打ち込まれるティンパニは2段打ち
 で豪快に入れているのが珍しいです。

2.波の戯れ 7:19
 テンポは中庸です。ここでも引き締まった表情でリズムの明快さは見事なもので幻想的な
 音響を感じさせながらも木管群はクリアで精緻さが光る表現。緩徐部ではテンポをやや
 落として呼吸感の感じられる進行です。オケも流石に上手い表情で終盤での室内楽的な
 透明感のある繊細な響きも印象的。

3.風と海との対話 8:36
 冒頭は必要以上に怪しい雰囲気はありませんが緊張感は十分。
 主部の木管のフレーズ辺りからは緩急がよく付けられていて歌が感じられます。
 また4:40からのフルート、オーボエの旋律の箇所では弱音で奏でられる弦楽との美しい
 コントラストが示されます。
 終盤ではホルン、トランペットのユニゾンフレーズは最終稿どおり省かれて弦楽だけの
 伸ばしとなっていますが、ジュリーニの唸る声がかなり聴こえてきます。
 ラストの金管のフレーズは端正なもの、終結部もストレートで豪快な表現で締め括って
 いますが、ここでもティンパニは2段打ちで締めています。

全体的なタイムは通常よりやや遅めですが、緩徐部で入念に表現しているためです。
色彩感や勢いはやや控えめですが、繊細さが増し燻し銀的な色合いに感じられます。
ジュリーニらしい深みの感じられる「海」です。


牧神の午後への前奏曲 10:47

 こちらの録音も同時期のライブですが「海」よりも深い音響が感じられます。
 ジュリーニの牧神はこの録音だけだと思いますが、こちらも素晴らしい出来。
 全体にあるがままの姿を示していて特に余計なことは何もしていませんが、木管群の
 上手いソロと幻想的な雰囲気がこの曲に相応しくマッチしています。テンポは中庸
 ですが、フレーズの扱いには余裕が感じられます。
 5:30過ぎからの木管の伸びやかな歌と広がりや7分以降のややスッキリとした肌触り、
 また終盤でのヴァイオリンソロやオーボエなど絡む響きが何とも見事です。

感銘度: A (2曲とも)
( A+, A,  A-, B+, B )
関連記事

テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

23:30  |  ドビュッシー  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://bestclassic.blog97.fc2.com/tb.php/795-5bb48c72

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |