2017年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

2017.01.20 (Fri)

ブラームス 交響曲第4番 カラヤン&ベルリンフィル(1988)

カラヤン_ブラームス4_1988

ブラームス
交響曲第4番ホ短調op.98

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
   ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

録音:1988.10 ベルリン、フィルハーモニー
レーベル:グラモフォン

録音はオケに近く(特に弦楽)力感がありますが、やや直接音が主体でもう少し響きに
滑らかさと余裕が欲しい気がします。金管はホルン以外がやや遠い感じ。カラヤン80歳、
亡くなる9ヶ月前の録音です。

第1楽章 13:00
 冒頭からレガートな表情はカラヤンらしいですが、)同曲2回目の録音(1978年)で聴かせた
 しなやかで颯爽とした一体感のある表現とは異なり、ややゴツゴツとした音の厚みや濃厚
 さが強くなっているように感じられます。音色やアンサンブルも以前のような精緻で磨き
 上げたような響きよりは自然なもので奏者に任せている雰囲気。やや枯れた感じも無い
 ではないですが、語り口は以前より余裕があり、強い意志とスケールに不足はありま
 せん。終盤での高揚もホルンセクションをかなり太く強く強奏させているのが印象的で
 テンポもインテンポ基調で堂々と締め括っています。

第2楽章 11:35
 開始のホルンの響きはもう少し伸びやかさが欲しいかなとも思いますが、ピチカートは
 しっかりと響き渡り、淡々としていながらも弱さを感じることはありません。
 30小節からのヴァイオリンの上昇フレーズも表情は過剰な色付けはなく朗々と表現され
 ていますが、88小節の第2主題の再現部(8:20辺り)は流石に凄みのある弦楽の分厚い
 響きで鳴らしています。テンポは中庸ですが進行にはゆとりが感じられ、古風な響き
 よりは存在感十分の威容さが感じられます。

第3楽章 6:24
 テンポは中庸で躍動感や機敏さはやや控えめでリズムもやや重い感じがしますが、
 ガッシリと丹念にひとつひとつのフレーズを示して堂々とした恰幅の良さが感じられ
 ます。ラストの3音もテンポを落としてしっかりと響かせます。

第4楽章 10:39
 開始から自然体で進行してゆきますが、33小節目(1:02頃)の弦楽のフレーズでは強い意志
 の感じられる豪勢な響きで低弦もゴーゴーと分厚く鳴ります。
 音楽の流れは以前のような流麗なスムースさよりは渋く、武骨ともいえる肌触り。
 中間のフルートソロ以降も自然な呼吸感でしなやかな表情を聴かせる木管セクションは
 流石に上手いです。
 終盤もインテンポ基調での芯のあるたくましい進行で音楽を作り過ぎること無く、実直
 ともいえる響きでまとめています。

70年代の録音よりややテンポは遅くなり、語り口も老成した感はしますが、トータル41分は
平均的だと思います。
60年代や70年代の録音ではカラヤンらしい艶やかな音響美や強力な合奏能力がいかにも
といった感じでしたが、この録音では体裁よりは自然でストレートな情熱が感じられ、
カラヤン晩年の他の録音同様に興味深い表現となっています。

感銘度: A- 
( A+, A,  A-, B+, B )
関連記事

テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

00:00  |  ブラームス 交響曲第4番  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

こんにちは。春が待ち遠しいですね。
カラヤンは70年後半の録音時期あたりで公演プログラムとして、
ブラームス4番&2番、とか3番&1番というのがよくありました。
私も84年来日で3番&1番を聴きました。
東京・普門館、S席18000円でした。前から3列目の真ん中で音楽より
後ろ姿のカラヤンをずっと見ていました(笑)。
若いころの思い出の一つです。
ぐちやま |  2017.01.27(金) 11:18 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

こんにちは。まだまだ寒さ日が続きますね。

私はカラヤンの実演は聴く事ができませんでしたのでとても羨ましいです。
1984年の来日の次は1988年でしたが高校、大学の頃でとても
破格のチケットには手が届きませんでした。。。

ちょうどその頃はFMのエアチェック(死語)ばかりしていたのですが、
NHKFMで1983年8月のザルツブルグ音楽祭でカラヤン&ベルリン
フィルが2夜にわたりブラームスの交響曲を全曲演奏したものが放送され、
カセットに録音したものをCDにして今も持っています。

このセションのブラ4の記事を書くときに実はその時のブラ4も聴いて
いたのですが、ライブならではのドラマティックな演奏でカラヤンも
実演では燃焼度が随分違うものだなぁと思いました。

越中富山 |  2017.01.28(土) 01:29 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://bestclassic.blog97.fc2.com/tb.php/794-44acc86d

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |