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2017.01.13 (Fri)

ブラームス 交響曲第4番 アーノンクール&ベルリンフィル

アーノンクール_ブラームス4番

ブラームス
交響曲第4番ホ短調op.98

指揮:ニコラウス・アーノンクール
   ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

録音:1997.4 ベルリン、フィルハーモニーホール(ライヴ)
レーベル:TELDEC (現在はWARNER CLASSICS)

録音はライヴ録音でオケと適度な距離があります。ヴァイオリンなどもう少し厚みが
欲しい気もしますが奏法の影響もあるかもしれません。聴衆ノイズも特に編集はして
いないようでライブらしい雰囲気が感じられます。

第1楽章 12:30
 冒頭のヴァイオリンの旋律からさらりとした感触での開始。テンポは中庸ですが叙情的
 な要素は控えめで淡々とした進行です。特に冒頭のフレーズもそうですが2分音符の
 扱いが楽章を通して短めに演奏される箇所が多いのが特徴的で他の演奏ではスラーが
 ない箇所でも滑らかに演奏されることが多いのに対して楽譜を端的に演奏しています。
 またテンポの揺れや弦楽のヴィブラートも控えめで古典的な方向を意識させます。
 終盤での高揚も率直で引き締まったもの、十分な緊張感が感じられます。

第2楽章 11:18
 テンポはやや速め。ここでの表現も感傷的な気分を表出する事な無くあるがままの姿
 を示したかのような端正なものです。33小節目からのヴァイオリンもさらりとしなやかに
 流れますが素っ気無い感じはありません。ホルンや木管群の響きも透明感が感じられ
 ます。
 3:50辺りのチェロのフレーズなどもっと歌えるかと思えますが解釈からするとバランスが
 とれた表現だと思います。引き過ぎる事もないですが足すことも無いといった感じで
 すっきりとした表情の中にほのかに叙情が漂います。

第3楽章 5:53
 ここでは意外にテンポは速めの設定で溌剌とした躍動感を見せます。前傾的な勢いも
 感じますが賑やか過ぎることは無くコントロールは効いています。(トライアングルも
 録音のせいか控えめ)また中間部に入る117小節目(1;50頃)のヴァイオリンの下降
 フレーズなどは楽譜ではf指定になっていますがグッと抑えていて、しなやかな表情
 付けにハッとさせられます。終盤も勢いに乗ってたくましい響きです。

第4楽章 10:43
 開始から大袈裟になる事なく自然な入りですが、33小節目(0:59)からのヴァイオリンの
 上昇するフレーズ(タンターラタンター・・・)では楽譜ではben marc.(十分はっきりと)
 とlargamento(幅広く豊かに)の指定がありますがスラーが無いのにべったりと厚みを
 帯びた表現を効かせる指揮者が多いもののアーノンクールはマルカートでくっきりと
 リズムを強調してゆくのが新鮮です。
 基本的にさらりとしていますがテンポの緩急も適度にありライブらしい高揚と張りが
 感じられます。フルートソロもさっそうと意志的に響きます。
 終盤では特に先を急ぐ感じはしませんが緊迫感は十分でトロンボーンの8分音符の上昇
 フレーズなども豪快に図太く響き、全曲を終えます。

全体にアーノンクールらしい意表をついた表現が特にある訳では無く、端正な演奏だと
思いますが渋めの引き締まった表情と古楽風のアーティキュレーションの扱いはやはり
他の演奏とは一味違うブラームスになっています。

感銘度: A- 
( A+, A,  A-, B+, B )

富山も明日は大変な雪になりそうです。除雪作業で運動不足解消か?
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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