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2016.08.26 (Fri)

マーラー 交響曲第1番 メータ&イスラエルフィル(1974)

メータ_マラ1_1974

マーラー
交響曲第1番二長調「巨人」

指揮:ズービン・メータ
    イスラエルフィルハーモニー管弦楽団

録音:1974.12 エルサレム、Binyanei Ha’ouma
レーベル:LONDON(DECCA)

録音は適度な距離感でLONDONレーベルらしいクリアさがありますが、弦楽は
やや細身で乾いた感じがします。イスラエルフィルというとあまり録音会場に
恵まれていない印象があり、デッドな響きのホールでの録音が多いように思い
ますが、この会場は響きがある方だと思います。
メータが38歳の録音です。(メータは今年で80歳なんですね)

第1楽章 14:29
 テンポはやや速めで開始。深淵な響きよりは弾けるような明快さとさらりとした
 感覚で表現されていてます。
 ホルンセクションの安定感やアンサンブル等、部分的にもう少しかなと思う個所
 はありますが若々しい表情でテンポも次第に上がってゆきます。
 7:10以降の緩徐部での木管パートにくっきりとした表情付けがなされていて、
 終盤12:50以降ではテンポを加速して、強い開放感とスピードをもって駆け抜け
 ます。

第2楽章 7:09
 冒頭の低弦から太く張りのある響きで良く鳴らしてゆきます。テンポは中庸ですが、
 リズムのキレは躍動感十分です。
 トリオはやや速めのテンポで流してゆきますが、テンポの揺れは結構強く、どこか
 陽気な雰囲気をも感じさせるのが面白いです。後半もノリは十分ですが軽めの
 タッチで歌います。

第3楽章 10:47
 冒頭のティンパニは幾分硬質でカッチリとしたリズムの元、各ソロがすっきりと
 歌います。オーボエから開始してトランペットにつながるフレーズもテンポは
 速く軽やかに流れます。落ち着きが無いわけではないのですが、響き自体は
 粘着的にならず流れの良さが感じられます。
 中盤のヴァイオリンの郷愁的なフレーズも旋律を明確に響かせ、また終盤では
 さほど諧誰的になることはありませんが、木管楽器のメリハリを効かせた表現が
 印象的。ラストのドラも強めに響きます。

第4楽章 18:03
 通常4楽章は20~ 21分位かと思いますが、18分はかなり速い演奏です。
 冒頭からこのオケらしい勢いのある弦楽の響きが良くと録られています。
 パーカス群も豪快でテンポは開始から徐々に加速してゆき、緊迫感は十分。
 ヴァイオリンでの第2主題はやはりさらりとした扱いですが、終盤での高揚は
 強いアクセントが盛り込まれていて熱がこもっています。
 また中間部のオケのドライブではやや強引な感じもしますが、かなり速い
 テンポ設定で躍動感と力感を示します。
 終盤は14分頃から走りだし快速系での進行。部分的に強い溜めやアクセント
 を示しながらもスピード感溢れる音響でホルンよりは、トランペットの開放的な
 響きの方が印象的。ラストは激しくたたみ掛けるアッチェレが強烈に響きます。

強力なフィナーレの高揚に向けて熱く溌刺とした表現でこの頃のメータの勢いを
強く感じさせます。繊細さや憂いのある表情は控えめですが、屈託のない音楽
作りで爽快感が感じられます。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
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