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2016.08.10 (Wed)

マーラー 交響曲第1番 シモノフ&ロイヤルフィル

シモノフ_マラ1

マーラー
交響曲第1番ニ長調「巨人」

指揮:ユーリ・シモノフ
    ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団  

録音:1994
レーベル:MCPS

90年代末頃から廉価で発売されたロイヤルフィルシリーズの一枚です。
録音は場所が不明ですが、スタジオ的な会場で残響は少なめ、クリアな音で
録れているのですが、弦楽に対して金管と打楽器が接近したマイクバランスに
なっていて少々違和感があります。もともとロイヤルフィルの金管は豪快に
鳴るので有名ですが、それでも強奏部では強調された感じがします。
(近年発売されたものは良くなっているのかもしれませんが。。。)

第1楽章 16:48
 テンポは中庸。クリアな録音の傾向同様、演奏も率直な表現と丁寧な進行
 です。遠方からのトランペットもキレ良く響いてきます。
 9分以降のチェロのフレーズではテンポを遅めにとり、じっくりと落ち着いた
 表情と弱音も聴かれます。
 11:35からのホルンのフレーズからは徐々にテンポを上げて頂点に向けての
 運びもなかなか聞かせます。15:12のホルンの強奏では流石に力のある壮麗な
 響きを聴かせます。終盤も覇気のある速めのテンポ、メリハリ感の強い表現。

第2楽章 8:36
 しっかりとした拍感と随所に聞かれる金管(ホルン)の強いアクセントが印象的。
 テンポは中庸です。
 トリオはどこかおどけた様な雰囲気が漂う表情が面白く、5:25以降ではグッと
 テンポを落とし、また揺れ幅もかなり大きく豊かな表情を見せてゆきます。
 後半は前半よりも低弦に力がこもり、金管も華々しく鳴り渡ります。

第3楽章 11:43
 淡々とした端正な表情で進行してゆきますが、自然なテンポの揺れや感傷的
 な気分もほのかに感じられます。
 5:55からのヴァイオリンの郷愁的なフレーズもややテンポを落とししっとりと
 ほの暗く美しい色あいを良く引き出しています。
 後半も意外なほどに丁寧な表情で奏でていてパロディ的な要素は控えめに
 なっています。

第4楽章 19:45
 冒頭からティンパニのロールを強く効かせた豪快な開始です。パーカスと
 金管の豪放的な鳴り方(特に唸りを上げるホルン)は相当凄みがあります。
 ヴァイオリンの第2主題は端正な表情で歌いますが、後半の歌い込みはやや
 線が細く控えめな感じ。(録音バランスで弦楽が弱いのが影響しています。)
 中間部の強奏部はたたみ掛けるテンポと煽るテインパニが激しく急迫。ホルン
 の例のフレーズも金属的ともいえる強靭な音響です。
 後半の緩徐部も丁寧ですがやはりもう少し弦楽の音に厚みが欲しい感じ。
 終盤の解放感は予想通りで速めのテンポで進行、18:50辺りからは楽譜指定の
 無いアッチェレがかかり終結部に向けてイケイケ的な追い込みと加速を見せて
 爽快に終えます。

録音の主張がかなり強く出て、強奏時の打楽器や金管の生々しく豪快な響きが
印象的な演奏です。(最近出回ってるCDでも同じかな?)
あまり陰影や色合いの深い表情ではありませんが不足するところもさほど無く
若々しく聴かせ上手な演奏です。
この頃のロイヤルフィルの強力なホルンセクション(主席ジェフリー・ブライアント)
の響きが楽しめます。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)


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