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2016.07.26 (Tue)

マーラー 交響曲第1番 バーンスタイン&コンセルトヘボウ管(1987)

バーンスタイン_マラ1_1987

マ-ラー
交響曲第1番ニ長調「巨人」

指揮:レナード・バーンスタイン
    アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

録音:1987.10 アムステルダム、コンセルトヘボウ大ホール (ライブ)
レーベル:グラモフォン

録音はコンセルトヘボウでのライヴ録音です。残響の豊かなホールですが、オケに近い
マイクセッティングなのかこのホールにしては各楽器がクリアに録れています。

第1楽章 16:23
 冒頭からテンポはやや速めでスムースな流れで開始。遠方から響くトランペットや
 ホルンは距離感が有り深く響きます。各フレーズの流れや扱いはやはりこなれた
 表情が感じられ、どこか人懐っこささえ覚える程、バーンスタインの人柄が音楽にも
 感じられます。
 一方で展開部以降に続くチェロのフレーズでは遅めのテンポで入念に表現され、11分
 過ぎのホルンのフレーズが速めに奏されてから音楽はふくよかに息づき膨張、大きく
 開放 されます。
 終盤の流れも若々しくメリハリの強い表現で終結部のティンパニも豪快に響きます。

第2楽章 8:55
 テンポはやや遅めで弦楽や木管のフレーズはヴォリューム感を持って響かせてゆき
 ます。またテンポが遅い分弦楽の細部もしなやかに表現されています。
 トリオのテンポはかなり遅めでセンチメンタルな気分が強く、テンポの大きな揺れや
 強弱の幅も大きく濃厚な味付けがなされています。幾分野暮ったい感じもないでは
 ないですが、バーンスタインらしい表現です。

第3楽章 10:25
 開始からテンポは意外に速めの設定で流れが良く、明確な歩みと意志の強さが感じ
 られます。トランペットと絡むオーボエの旋律はしなやかで特にトランペットの艶やか
 なでもの悲しい音色が印象的。またテンポも大 きく揺れて主張の強い進行です。
 5分以降の弦楽の旋律も良く歌い、感傷的な気分を強く表出しています。
 終盤、7分以降では明快な語りの中にパロディ的要素をかなり強く感じるもので多彩
 な響きとメリハリの強い表情が聴かれます。

第4楽章 20:29
 冒頭は金管のフレーズに大きな溜めを持たせていて誇張が強く、またテンポの緩急
 も大きく付けられていて劇的な表情が強調されます。
 ヴァイオリンからの第2主題もテンポは中庸ですが息づくようなテンポ感と抑揚があり、
 単なる美しさだけでは終わりません。
 中間部の強奏部はもちろん良く鳴りますが、その後の緩徐部でのチェロの歌わせ方
 や何気ないアクセントやリズムの強調が意図的になされています。
 終盤は19:35から一気に激しくギアチェンジして加速、終結に向かいます。ラストの
 2音は楽譜上では最初の音だけにティンパニの打撃があるのですが、バーンスタイン
 は2音ともにティンパニを強く叩かせていて豪快にホールに響きわたり終結します。
 (バーンスタインの演奏では恒例の解釈です。)

バーンスタイン69歳の演奏ですが、相変わらず若々しい躍動感が感じられます。
情熱的で濃い表現は随所に聴かれますが、さほどテンポが遅くないので他のマーラー
の交響曲ほどくどい感じはしません。主情的に感情を激しく示したマーラーの演奏は
やはりバーンスタインならではのもので強い説得力を持っています。

感銘度: A
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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