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2016.06.19 (Sun)

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 ショルティ&ロンドン響

ショルティ_オケコン1965

バルトーク
管弦楽のための協奏曲Sz.116

指揮:ゲオルグ・ショルティ
   ロンドン交響楽団

録音:1965.3 ロンドン、キングスウェイホール
レーベル: DECCA

録音はやや古いですが今聴いてもLONDONレーベルらしいクリアさが感じられます。
オケに近く生々しい響きですが、ホールの残響はあまり入ってなく直接音が主体です。
パンチも効いていて年代にしては良いですがその分、粗さもそのまま目立ちます。

第1楽章「序奏」 9:14
 すっきりとした録音のせいか冒頭部の深みはさほど感じません。やや速めのテンポの元
 引き締まった表情で進行します。2本のトランペットによるフレーズはあまり上手く無い
 かな。各木管セクションのソロは端正なもので必要以上に歌い過ぎることも無く率直その
 もの。切れ味鋭くパリッとした張りのある表現はやはりショルティらしいところですが
 全く素っ気無いという事もなくしなやかさもそれなりにあります。ニュートラルなロン
 ドン響の持ち味かもしれません。

第2楽章「対の遊び」 6:44
 冒頭のドラムはピッチが低くポンという響き。木管のリレーは明快そのものでオーボエ等
 スタッカート気味の表情が強調されます。また低弦のゴリゴリとした響きも印象的です。
 金管のアンサンブルは英国的なブラスの音が感じられます。テンポは中庸です。

第3楽章「悲歌」 6:28
 テンポは速めでやはり深入りせずにさらりと流してゆきます。1:35からの弦楽の強奏
 部分は強く鋭い響きで突入してきますがインテンポ基調で続く各楽器も強いアクセント
 を伴って入ってきます。録音の影響もありますが随分乾いたささくれだったような強烈な
 音楽になっていてカラヤン盤とは方向は正反対。緊迫感が強くやや疲れますが豪快
 です。

第4楽章「中断された間奏曲」 4:12
 テンポは中庸、前楽章の緊張感から放たれてようやくホッとします。ここもテンポは
 速めですが落ち着いた表情でヴィオラのフレーズもしなやかに聴かせます。(当然甘く
 はありませんが)ショスタコの辺りはトロンボーンをしっかりと鳴らしてパロディ的な
 雰囲気を率直に示しています。終盤のフルートはどこか郷愁を感じさせます。

第5楽章「終曲」 9:12
 開始からテンポは速めでアッチェレがあまり効いてないのは後年のシカゴ響の録音と同じ
 で勢いを重視しています。主部のテンポは速くオケも頑張っていますがアンサンブルの縦
 が合わなくなる箇所が目立ちます。(3分過ぎからのトランペットがリードする箇所等)
 4分台の弦楽も豪快で張り詰めた響きはこの指揮者ならでは。5:38頃は意外に語尾の
 表情にこだわるような箇所もあります。終盤の弱音からのクレッシェンドにおいても音に
 スピード感と緊迫感が感じられラストは金管を大きく開放してまとめ上げます。

ショルティらしいストレートな表現でかなり筋張ったような表現ですがハードな意志が
良く伝わります。ただ個人的にはもう少し影のある演奏が好みかな。

オケコンシリーズは今回にて休止。 また時々単発で書いてゆきます。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
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23:05  |  バルトーク  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

こんばんは。
オケコン真打ち登場、といったところでしょうか。
コレ、舞踏組曲目当てで買いました。舞踏というより武闘、ブロウ(blow)組曲って感じですが。
オケコン、おっしゃるようにストレートですね~。ま、ショルティの面目躍如といったところでしょうか。
七味とうがらし |  2016.06.20(月) 20:44 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

こんばんは

オケコンといえばやはりショルティの録音は外せないですね。

ショルティのオケコンにはワールドピースオケとの録音(1995年London)も
ありました。こちらも結構良かったように思います。


越中富山 |  2016.06.20(月) 22:33 |  URL |  【コメント編集】

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