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2016.06.15 (Wed)

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 小澤&シカゴ響

小澤_オケコン1969

バルトーク
管弦楽のための協奏曲Sz.116

指揮:小澤征爾j
 シカゴ交響楽団

録音:1969.6&7 シカゴ、メディナ・テンプル
レーベル:EMI

録音はオケに近くマルチ的なものでバランス的に不自然なところもありますが、
各楽器をよく録られています。また若干粗い感じがしたり、ヒスも少々しますが、
なかなかボリューム感のある録音です。小澤がEMIに初録音した時のものです。

第1楽章「序奏」 9:26
 冒頭から張りのある低弦が太く鳴ります。テンポはやや速くトランペットのフレーズ
 辺りもグイグイと進みます。高弦の勢いも鋭く、また低弦のゴリゴリとした感触は、
 物々しいほど。率直で明快な進行ですが表情はこなれていて味気無い感じはしま
 せん。いかにもヤル気満々の若者が振っている印象(小澤33歳)、強奏時の鳴りは
 少々粗さもありますが気迫が感じられます。

第2楽章「対の遊び」 6:38
 テンポは中庸。くっきりとした表現で躍動感も十分。ややさらりと流れるところもあり、
 もう少し陰影があってもとも思いますが、爽やかな表現です。
 金管のアンサンブルも朗々と爽快に鳴り響きます。

第3楽章「悲歌」 7:53
 1楽章同様、低弦は厚く響きます。テンポは速めで明確な線を描いてゆきます。
 2:10からの強奏も力感に満ちていてオケを強くドライブしています。
 以降も積極的な表現でフレーズは強く鳴り響き、緊迫感は高く多少アンサンブル
 に乱れがあっても押してゆき潔い良さが感じられます。

第4楽章「中断された間奏曲」 4:25
 冒頭の強奏する弦楽部分は意外に鋭くは無くたっぷりと鳴らします。テンポは中庸
 でオーボエ、フルートソロはしなやかに歌い上げます。ヴィオラからのフレーズでは
 厚みのある合奏が印象的。ショスタコの辺りは勢いのある入りを見せ、トロンボーンは
 太く豪快に鳴ります。

第5楽章「終曲」 9:26
 冒頭のホルンの提示は遅めにしっかりと吹いているので、その分アッチェレが良く
 効いた加速になっています。主部は速いテンポで豪快に進行、2:55のトランペットの
 フレーズもノリの良さが感じられます。また3:55からの弦楽のリレーではややせっかち
 な歌い回しにも聴こえますが張りのある表情はなかなかです。
 終盤の弱音から湧き上がるような表情も雄弁、トランペットが突き抜ける様な吹奏
 (ハーセス?)を聴かせます。ラストは強烈で激しい加速の後、たっぷりと全奏で
 豪快にまとめ上げます。

バルトークらしい妖しさ、幻想的な雰囲気は希薄かもしれませんが、怖いもの知らず
だった頃の小澤が猛者揃いのシカゴ響を豪快にドライブした熱い演奏です。
多少粗い感じもしますが、若々しい表現は開放感があります。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

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