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2016.06.11 (Sat)

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 マゼール&ベルリンフィル

マゼール_オケコン1979

バルトーク
管弦楽のための協奏曲Sz.116

指揮:ロリン・マゼール
    ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

録音:1979.12 ベルリン、イエス・キリスト教会
レーベル:グラモフォン

録音はオケとの距離も適度でこの会場らしい豊かな響きがします。
幾分、ソフトフォーカスがかかったような感じもして静かな個所は雰囲気があります
が、個所によってはもう少し硬質な響きも欲しくなります。
アナログ録音の最終時期の録音です。

第1楽章「序奏」 10:00
 冒頭の弱音での低弦や高弦の刻みなどは繊細な響きが感じられ、フレーズの扱いは
 滑らかに進行します。トランペット2本の主題はソフトで遠方から幻想的に鳴ります。
 緩徐部は録音の傾向からもやや柔らかくまた艶のある響き。
 一方強奏部になると一転メリハリを効かしてくっきりとした表情で低弦の力感も増して
 きます。終盤も堂々とした表情、テンポは中庸です。

第2楽章「対の遊び」 6:32
 冒頭のドラムソロはディミネンドもなくかなりそっけない感じです。
 木管セクションによるフレーズのリレーは弾けた感じはなくすっきりしたもので
 テンポの揺れも少なく、少々味気無いところもありますが良く整理されています。
 また弦楽のグリッサンドは効果的によく聴かせています。金管のアンサンブルも
 上手いものですがクール。弦楽は裏で弱音で鳴っていても存在感があります。
 テンポは中庸。

第3楽章「悲歌」 7:46
 端正な表情で進行、弦楽の刻み音はここでも強調されます。
 中間部の強奏部はストレートに豪快に鳴り響きますが、3:42以降の弦楽部はあまり
 主張は強くなく落ち着いた響きでしっとりと聴かせます。
 また4:38で聴かせるフッとした力の抜き方も独自の表情です。

第4楽章「中断された間奏曲」 4:15
 テンポは中庸。オーボエソロは落ち着いた雰囲気で進行、ヴィオラからのフレーズも
 しなやかな歌が感じられます。
 ショスタコの辺りはトロンボーンのグリッサンドの後かなり速いテンポでまくし立て
 パロディモードは高めで弾けます。その分再現されるヴィオラ旋律との落差は
 かなりあります。

第5楽章「終曲」 9:22
 たっぷりとしたホルンのユニゾン後、明確にアッチェレがかかり走り出します。
 主部のテンポはかなり速い設定でぶっ飛ばしてゆきますが流石にオケは上手く、
 流麗にこなしてゆきます。基本的にはストレートですが余裕のある表現です。
 また終盤の弱音からクライマックスに向けての個所ではヴァイオリンの波状の強い
 表現も効果的。馬力のあるオケの響きと力みなぎるティンパニもたくましく、ラストは 
 たっぷりと大きく振りかぶって終えます。

70年代のマゼールはすっきりとクールな表情で演奏することが多かったように
思いますが、この録音も基本的にはその延長線上にあると思います。
ただサッパリ系という訳ではなく随所にマゼールらしい細かい味付けが確かに
感じられます。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)

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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

23:06  |  バルトーク  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

こんにちは
こちらは心地よく音楽を聴いています、というか曲の途中でついウトウト(笑)。
オケコン、マゼール好きではありますが、すっかり取りこぼしていました。この時期のマゼールは素材で勝負!ナチュラルメイク風ですが、実は結構なメイクを施している感じがします。
七味とうがらし |  2016.06.12(日) 17:26 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

いつもありがとうございます。

そうですね、クリーヴランドとの録音とか一聴すると何もして
いない風なのですが、よくよく聴いてみると細かいところで
仕掛けをしている感じがします。

越中富山 |  2016.06.14(火) 00:22 |  URL |  【コメント編集】

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