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2016.06.07 (Tue)

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 ドホナーニ&クリーヴランド管

ドホナーニ_オケコン1988

バルトーク
管弦楽のための協奏曲Sz.116

指揮:クリストフ・フォン・ドホナーニ
クリーヴランド管弦楽団

録音:1988.8 クリーヴランド、マソニック オーディトリウム
レーベル:LONDON(Decca)

録音は細部まで良く録れていて質感の高いものです。残響は多くはありませんが、
マソニックホールの空間をよく感じさせる透明度の高い響きが感じられます。

第1楽章「序奏」 10:08
 冒頭の低弦からかなりの弱音です、繊細でしなやかな響きを聴かせます。
 録音の良さもありますが、木管ソロなど細部まで明晰で艶のある響きも印象的。
 また弦楽の精緻なアンサンブルは流石にこのオケならではのもので解釈も
 端正さが基本ですが流麗さと適度なメリハリが感じられます。
 テンポは緩徐部はやや遅め、急速な個所は通常より速く推移します。

第2楽章「対の遊び」 6:31
 テンポは中庸。どこか上品さをも備えた進行で軽快ですが、しなやかさも感じ
 られます。金管のフレーズも美しいアンサンブルを聴かせます。
 ハープの響きなども繊細で細部まで良く目が行き届いた表現になっています。

第3楽章「悲歌」 6:59
 弦楽、木管セクション共に透明感のある深い響きと繊細な響きで進行します。
 中間部の強奏部も引き締まった表現で誇大になる事なくストレートそのもの、
 緊張感の高い響きを聴かせます。テンポ設定も無理がありません。

第4楽章「中断された間奏曲」 4:23
 テンポは中庸。ここでも質の高い表現で響きが安っぽくなるような事はありま
 せん。ヴィオラからの民謡フレーズも端正なものですが、ヴァイオリンにリレー
 されたからも再度仕切り直しをするような律儀さが感じられます。
 ショスタコの個所も落ち着きがあり、パロディモードは控えめ。
 終盤のフルートソロはたっぷりと歌い美しい響きを聴かせます。

第5楽章「終曲」 9:41
 張りの強いホルンのユニゾンで開始。クリーグランドらしい精緻なアンサンブルが
 良く発揮されていて弦楽はクリアな旋律線が聴かれます。
 テンポは中庸ながらもバックで鳴る楽器まで細部まで明快です。
 終盤の弱音からの盛り上げも青白い色感から豪快な強奏まで精緻に組み上げて
 ゆきます。また硬質に響くティンパニもこのコンピの録音ならではのもの。
 ラストは大袈裟になる事なく引き締まった響きで爽快にまとめ上げます。

美しく整えられた造形美とオケの高い技量が冴える演奏でドホナーニらしい
手堅い演奏です。バルトークのアクの強さや神秘さはやや控えめかもしれま
せんが、精度の高い響きと質感を聴かせていて充実しています。

感銘度: A
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
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テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

23:40  |  バルトーク  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

オケコン3連発!スゴイですね。
ドホナーニ。オケコンを録れてたんですね。知りませんでした。ドホナーニのディスクは今のところまとまった形で再発されていませんでしょうから貴重ですね。
ブックオフなどでもほとんど見かけませんし・・・。現役で新盤がリリースされていた頃は全く見向きもしませんでしたがちょっと悔やまれてなりません。
七味とうがらし |  2016.06.08(水) 22:32 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

そういえばドホナーニのボックス発売とかは聞いたことが
ありませんね。
派手な指揮者じゃないからあまり売れそうでないかも。
この頃はLONDONにたくさんレコーディングしていましたね。

しばらく手持ちのオケコンを飽きるまで何種類か聴いて
みようかと思っています。

越中富山 |  2016.06.08(水) 22:44 |  URL |  【コメント編集】

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