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2016.06.02 (Thu)

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 ショルティ&シカゴ響

ショルティ_シカゴ_オケコン

バルトーク
管弦楽のための協奏曲Sz.116

指揮:ゲオルグ・ショルティ
    シカゴ交響楽団

録音:1981.5 シカゴ、オーケストラホール
レーベル:LONDON (Decca)

録音は残響が短め、オケに近く直接音が主体の音響でデジタル初期の傾向
ですが各楽器はクリアで抜けが良く再現されます。

第1楽章「序奏」 9:00
 冒頭の低弦は落ち着いた重厚な響きを聴かせますが、音楽が動き出してからは
 オケをグイグイと引っ張り、前傾気味の勢いが感じられます。
 オーボエやクラリネット等の木管ソロはしなやかな表情が聴かれますが、5:20
 辺りからの強奏される個所ではシカゴ響らしいバーンと刺激の強い金管群が、
 開放されます。
 テンポはやや速めでクッキリと白黒つける表現はショルティならでは。芯が通って
 います。

第2楽章「対の遊び」 6:05
 ストレートさと軽快さを備えていて諧誰味はあまり無くあっさりとした表情です。
 テンポの揺れや変化も少なめ、金管のアンサンブルも上手いものですが、速めの
 進行でさっぱりとしています。余計な味付けを加えずにリズムや響きが率直に
 表現されます。

第3楽章「悲歌」 6:30
 テンポはやや速め。冒頭からも粘るような感じはなく淡々と明快な表情です。
 弦楽から繰り返し強奏される悲痛なフレーズはもたつくような事は無く、次々と
 パンチを繰り出してゆきます。他の指揮者はもう少し山谷を作るかと思いますが、
 スッキリとした流れの中に強い意志が感じられます。
 意外にアンサンブルはもう少しかもしれません。

第4楽章「中断された間奏曲」 4:01
 勢いのある開始でこの楽章もテンポは速めです。ヴィオラからのフレーズも一気に
 語る感じでキリリと引き締まり、抒情的な雰囲気は取り払われています。
 またショスタコ辺りは意外にテンポを緩めて豊かな響きで聴かせます。
 トロンボーンのグリッサンドも音が太くデカイです。

第5楽章「終曲」 9:30
 ホルンのユニゾンから勢いと張りは十分ですがその分アッチェレの指定は
 希薄になっています。テンポは中庸といった感じですが、精緻な弦楽の
 アンサンブルや豪快さとキレの良さを兼ね備えた合奏は流石に見事なもの
 です。終盤のパンチの効いた金管もパワフルで輝かしい響きをもって終結
 します。

ショルティらしい幸口の直球勝負といった表現で、緩徐部もこの曲はそんなに
甘さや切なさはいらないのだよと言っているかのような演奏ですが、高い合奏
能力と爽雑物のない真摯な表現は説得力が感じられます。

感銘度: A
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
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