2017年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

2016.03.28 (Mon)

フォーレ レクイエム ジョルダン&スイスロマンド管

フォーレ_レクイエム_ジョルダン

フォーレ
レクイエムop.48(1900年版)

ボーイソプラノ: マシアス・ウスベク
バリトン: ジル・カシュマイユ
指揮: アルミン・ジョルダン
    ロマンド室内合唱団、プロ・アルテ合唱団
    スイスロマンド管弦楽団


録音:1991.9.20-24 ジュネーブ、ビクトリアホール
レーベル:ERATO

録音はこのオケの本拠地ですが教会で録音したような残響の多い録音。こんなに響く
ホールだったかなと思うほどです。オケや合唱との距離もありもう少し透明度が欲しい
気もしますが曲に相応しい雰囲気はあります。使用している版は通常の1900年版。

1.イントロイトとキリエ 6:40
 冒頭からオケを厚く鳴らして荘厳な表情を作ります。合唱の人数は少なくは無いように
 聴こえますがやや遠く、オケの方にバランスが寄った録音のように感じます。テンポは
 中庸。しっかりとした足取りとオケを良く鳴らした豊麗さと恰幅の良さがあります。

2.オッフェルトリウム 8:02
 テンポはやや速め。音楽はしなやかに流れてチェロなど低弦がたっぷりと鳴ります。
 バリトンソロのカシュマイユはガーディナーの録音でもソロを務めています。やや
 距離がありますがバランスのとれた歌唱で濃過ぎることはなく伸びやかで良く馴染んで
 います。後半の合唱部も良くブレンドされた響きです。

3.サンクトゥス 3:30
 自然な流れを基調としていますが、残響が多いこともあり女性合唱は幻想的な雰囲気が
 漂います。テンポは中庸、後半の山場も端正な作りです。

4.ピエ・イエス 2:46
 ソロはボーイソプラノです。子供のブレスを意識しているせいかテンポは通常よりも
 速い設定で通しています。良い意味でも悪い意味でも危うい感はありますが、もう少し
 遅い方がやはり雰囲気があるかもしれません。子供らしい純真な表情は出ています。

5.アニュス・デイ 5:35
 ここもテンポはやや速めで冒頭の流麗なフレーズからさらりと流してゆきます。ことさら
 感傷的な表情や過剰な抑揚は抑えられていて、冒頭の再現部も大袈裟になることはなく
 良くコントロールされています。

6.リベラ・メ 5:07
 バリトンソロは滋味のある歌唱、抑制の効いた開始で始められ徐々に高みにもってゆき
 ます。中盤のホルンを強奏もアクセントが効いていて、全奏もスケールのあるところを
 示し、張りのある高揚が感じられます。

7.イン・パラディスム3:29
 響きの多い空間に女性合唱が遠目に響きます。霞んだような独特の雰囲気がありますが、
 もう少し明瞭度があればとも思います。

全体に自然でしなやかな流れで通していて美しい仕上がりだと思いますが、残響が多くまた
合唱がやや遠い録音のせいか、ソフトフォーカスな印象に聴こえるのが少し惜しい気が
します。教会で聴くような気分は十分感じられます。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。)
関連記事
23:30  |  フォーレ  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://bestclassic.blog97.fc2.com/tb.php/746-cafda6fd

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |