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2013.08.31 (Sat)

チャイコフスキー 交響曲第4番 スヴェトラーノフ ソビエト国立響 1990

スヴェトラーノフ_チャイコ4番_1990

チャイコフスキー
交響曲第4番ヘ短調op.36

指揮:エフゲニ・スヴェトラーノフ
   ソビエト国立交響楽団

録音:1990.5.24 東京、サントリーホール(ライヴ)
レーベル:CANYON

1990年来日公演のライヴ録音です。録音は左に低弦、右に金管セクションとロシア式
オケ配置によります。客席のノイズもそのまま、スヴェトラーノフ愛用の指揮台に取り
付けられた小型扇風機の音も聴こえてきます。オケとやや距離のある録音ですが、
サントリーホールの響きも良く録られています。

第1楽章 17:33
 冒頭の主題のファンファーレからホールに大きく広がります。こんなにサントリー
 ホールは響いたかなと思うほどですが、意外に滑らかに響き渡ります。
 主部に入るとテンポはやや速めで流動感が強く、勢いのある演奏。きっと奏者も
 楽譜を見なくても演奏できる位だと思うほどのこなれた演奏で、様式も確立した
 感じです。スピード感はあるもののテヌート調の滑らかさや時々見せる粘着的な
 歌い回しが特徴的。金管セクションの鳴りは強力ですが残響のせいかさほど刺激的
 にはなりません。弦楽のアンサンブルはもう少しといった感じもします。
 後半は11:44頃のティンパニの暴力的とも言える打ち込みやヴィブラートの付いた
 ホルンソロなど今では聴かれないロシアのオケの特徴が聴かれます。
 16分過ぎからはテンポを上げて追い込んでゆき、大きく間を取って大見得を切る箇所
 などの演出も面白いものです。ラストのロングトーンはティンパニが強いロール
 効かせて一撃強打で終止します。

第2楽章 9:13
 オーボエソロはやや遠いですが朗々と太い音質で鳴り渡ります。テンポもやや速めで
 意志の強さを感じるもの。さほど哀愁は感じずまた軟弱になる事もなく引き締まった
 表情で進行します。
 3:50頃からのクラリネットのフレーズも強めの歩みでさらりと開始してゆきますが、
 意外にテンポを揺らし、クレッシェンドを効かせて大きな山場を作ってゆきます。

第3楽章 5:15
 速めのテンポでピチカートも流石にこなれた感じがします。
 中間部の木管は原色的な音色。オーボエなど少々チャルメラ風の響きです。金管が
 入る箇所からはテンポアップ、ピッコロソロなどは速いので少々ヤケクソ気味に
 吹いているのが何だか可笑しいです。

第4楽章 7:33
 前楽章から間を置かずに突入します。テンポはかなり速めですが、ここでは弦楽を
 はじめとするアンサンブルは大したもので曲芸的な領域です。ティンパニや
 バスドラなどパーカスも豪快。テンポが速すぎるのでオケが鳴りきれていない箇所
 もありますが、金管もが随所でビジバシと強いメリハリを効かせて突進します。
 ラストの主題の再現ではトランペットがややバテ気味ですが、6:45頃からは更に
 猛烈に加速、唖然とするほどで怒涛のフェルマータになだれ込みます。
 
演奏後には間髪入れずにブラボーの嵐となっていますが、会場で聴いたらきっと卒倒
しそうな演奏です。スヴェトラーノフ61歳時の演奏ですがエネルギッシュで役者だな
と思います。この3年後にスタジオ録音で再び交響曲全集を録音していますが、重厚さ
に傾いた表現になっていて、この頃から表現が次第に変わったのではないでしょうか。
当録音はチャイコの4番の録音でもテンションの高さでは最右翼だと思います。

感銘度: A
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。A+、Aが推薦盤です。)

23:42  |  チャイコフスキー 交響曲第4番  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2013.08.27 (Tue)

ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」 ブーレーズ クリーグランド管弦楽団 1969

ブーレーズ_ハルサイ1969

ストラヴィンスキー
バレエ音楽「春の祭典」

指揮:ピエール・ブーレーズ
   クリーグランド管弦楽団

録音:1969.7.28 クリーヴランド、セヴェランス・ホール
レーベル:CBS/SONY   

録音はマルチ的な録音で木管群がかなりピックアップ気味に聞こえてきます。
リマスタリングされた成果も大きく、随分鮮度が上がって勢いのある響きが
再現されています。音場感もこの年代にしては十分です。

(第1部)
序奏
 冒頭開始されるファゴットから安定感が感じられしなやかなソロです。続く
 クラリネットやオーボエのフレーズも流麗的なもので木管群はどの楽器もクリア
 で芯を持った響きで再現されます。(フルートのフラッターなども良く聴こえます。)

春のきざしと若い娘達の踊り
 弦楽の刻みは録音のせいかもう少し欲しい気もしますが、ホルンセクションは分厚く
 響き、ピッコロトランペットは良く突き抜けます。テンポはほぼ中庸といえます。
 誘拐に向けてのクレッシェンドも弱音を抑えて効果的です。

誘拐の遊戯
 端正でカッチリとした印象。勢いに任せて突き進むところがなく、腰の落ち着いた
 安定感のある分厚い響きで終盤でもテンポを無用に上げることはありません。
 金管は十分に豪快に鳴り響きます。

春のロンド
 淡々とした進行、表情の艶よりは朗々と太く流れてゆきます。銅鑼が入る後半での
 大音量の威力もなかなか凄まじいですが、コントロールが効いています。

競い合う部族の遊戯
 正然とした進行でテンポも中庸ですが、ティンパニの打ち込みや金管の響きは威力が
 あります。その中でもフルート辺りはしっかりと聞こえてきます。

賢人の行進
 慌てずに十分に鳴らしながらばく進します。トランペットの跳躍は全体を圧倒する
 勢いがあります。

大地への讃仰 ~ 大地の踊り
 テンポは中庸で終盤になっても追い込んでゆくような緊迫感はさほどありませんが、
 緻密で曖昧さのないアンサンブルでくっきりとした音像を作り出しながら常に
 焦点を合わせたような表現で締めくくります。
 

(第2部)
序奏
 テンポはやや速めであっさりとした感じはします。バスドラを意外に強めに鳴らして
 厚い響きを作っています。もう少し怪しい雰囲気を作ることも可能ですが、ブーレーズ
 らしいクールな表情です。全体に音量も大きめでしょうか。

若い娘達の神秘的な集い
 アルトフルートのバックに流れる弦楽の刻みなども実にくっきりと聴こえてきます。
 ピチカートの箇所からはややテンポを落として表情になるように感じますが、やはり
 基本的にはやや淡白な表情付けです。11連発はやや速めの叩き込み。

選ばれた乙女への賛美
 流石に難所も非常にスムースなノリでこのオケの上手さが良く感じられます。
 いったんテンポを落として再加速する箇所も上手いものです。

祖先の呼び出し
 やや速めのテンポで突き進んでゆきます。

祖先の儀式
 ピチカートが良く響いて独特の雰囲気があります。ホルンセクションの咆哮の箇所に
 なると音楽は熱さを増してきます。

いけにえの踊り 
 遅めの堂々たるテンポで入ってゆきますが、刻みの箇所からは速めのテンポにとなり、
 鋭角的な表情付けとなります。終盤は中庸のテンポで慌てず金管、パーカスを豪快に
 鳴らして締めくくります。

全体に優秀なオケのアンサンブル(セルの叩き上げたトレーニングの成果)の元で
精緻で腰の据わった落ち着きの感じられる表現だと思います。迫力に不足するものでは
ありませんが、ここでは原始的で野生的な気質を避けて、あえて客観的な視点で臨んで
いるように思います。
昔からの名盤と呼ばれるだけに今聴いても個性的な表情を聞かせる演奏ですが、
個人的にはこの曲にはもっとドスの効いた熱狂的な響きが欲しい気もします。

感銘度: A
5段階( A+ A A- B+ B )に分けています。A+、Aが推薦盤です。)

01:55  |  ストラヴィンスキー 春の祭典  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.08.22 (Thu)

リード アルメニアン・ダンス パートⅠを聴く

今回は吹奏楽のアルメニアンダンスパートⅠを聴いてみました。
昔、学生時代に演奏した頃が懐かしいです。
曲はアルメニアの5つの民謡(「杏の木」、「ヤマウズラの歌」、「おーい、
僕のナザン」、「アラギャズ山」、「行け、行け」)をメドレー形式のように
つなげて作られている曲です。

リード_佼成
指揮:アルフレッド・リード
   東京佼成ウィンドオーケストラ

録音:1991.3.14-16 東京、普門館
レーベル:佼成出版   

 録音は巨大な普門館を使用していますがバンドに近接した録音でこのホールの広さは
 ほとんど感じません。各楽器が明快に録られていて不足はないのですが、やや平面的
 感じがします。
 演奏は作曲者自身の指揮によるもの。全体に楽譜に率直な表現でテンポの揺れも少なく、
 すっきりとした表現で終曲の「行け、行け」の箇所はやや速めのテンポをとっています。
 アンサンブルはもう少しの気もしますが、平均的、標準的な演奏といえます。
 (演奏時間 11:09、感銘度 A-)




リード_オランダ
指揮:アルフレッド・リード
    オランダ陸軍軍楽隊

 録音:1993.2 オランダ、ハーグ・復活教会
 レーベル:world wind music

 録音は教会を会場としていることもあり、過剰ではありませんが豊かな残響を伴います。
 バンドとも距離をやや置いているのでその分細部は少しこもった感じもしますが、
 雰囲気のある録音です。
 上記に同じくリード自身の指揮によるものですが、バンドの人数も多いせいか、冒頭
 のファンファーレから非常に豪壮な響きを聴かせます。また上記東京佼成盤の2年後の
 録音となりますが、演奏は異なり大きなスケール感を持っています。特に始めの「杏
 の木」はやや遅めのテンポ設定で粘りが感じられます。また「行け、行け」の箇所も
 遅くはありませんが、落ち着いたテンポ感が印象的です。
 バンドもなかなか上手いと思います。
 (演奏時間 11:53、感銘度 A)




フェネル_佼成
指揮:フレデリック・フェネル
   東京佼成ウィンドオーケストラ

録音:1996.3.12-13 東京、江戸川区総合文化センター
レーベル:EMI

 録音は適度なバンドとの距離感とスケール感のあるものです。
 フェネルも吹奏楽では有名な方ですが、ここでの演奏は優美ともいえるしなやかな流れ
 と歌が印象的で特に2つめの「ヤマウズラの歌」の柔らかさなどは上記の東京佼成とは
 かなり異なる響きがします。テンポも中庸でさほど伸縮がある感じはしませんが、
 流麗感のある演奏でパンチを効かせる箇所もパーカス群など不足はありません。
 (演奏時間 11:13、感明度 A)




佐渡_シエナ
指揮:佐渡 裕
   シエナ・ウィンド・オーケストラ

録音:1999.7.19-21 東京、すみだトリフォニーホール
レーベル:ERATO

 このコンビによるCD録音や演奏会は現在も非常に活発に行われているようですが、
 当CDはこのコンピの初めての録音だったかと思います。
 録音はセッションによるものですが、実にクリアで広い音場を感じさせる優れたもの
 だと思います。パーカス群の再現も威力のある響きで録られています。
 (やや金管やパーカス寄りかもしれません。)
 冒頭のファンファーレから凄まじいほどの勢いがあり驚かされますが、力の溜め具合
 と解放感はこの指揮者ならではの表現と思います。
 「ヤマウズラの歌」以降はテンポがやや速めでさほど民謡的な味わいというよりも
 シンフォニックな響きに傾いたものでやや淡白な色合いですが、流石に「行け、行け」
 ではノリの良さと豪快な響きで圧倒します。
 (演奏時間 10:43、感銘度A)




佐渡_シエナライブ
指揮:佐渡 裕
   シエナ・ウィンド・オーケストラ

録音:2004.12.20 横浜みなとみらいホール(ライヴ)
レーベル:avex

 上記と同じコンピですが、こちらはライブ録音によるものです。
 こちらも録音としては非常にダイナミックに録られていて迫力十分。ステージ上の
 遠近感も良く感じされるものになっています。
 演奏は基本的には上記の演奏と解釈は変わりませんが、ライブらしくよりメリハリ感の
 ある表現で冒頭の爆発的な威力など凄まじいほど。中間曲はやはり速めで終曲の「行け、
 行け」は前の録音も速めでしたが、更にテンポアップしてぶっ飛ばしに近い程、「む~
 ここまでやるか」という感じですが、この指揮者らしい熱気(汗)を感じます。
 ややこの曲演奏としてはやり過ぎな気もしますが面白いのは間違いないです。
 (演奏時間 10:33、感銘度 A)




金_シエナ
指揮:金 聖響
   シエナ・ウィンド・オーケストラ

録音:2006.1.21-22 横浜みなとみらいホール(ライヴ)
レーベル:avex

 同じシエナウィンドによるライヴ録音(会場も同じ)ですが、こちらは指揮者が
 金 聖響によるものです。
 録音は佐渡ライブ盤と比較するとマイク位置等違うせいもあるかと思いますが、やや
 全体の響き(残響)を抑えた感じがします。
 演奏は非常に端正な演奏で佐渡の後に聴くと淡白な印象がするのは仕方がないですが、
 テンポの揺れや溜めもほとんどなく、中間部でのテンポもさらりと流してゆきます。
 終曲の「行け、行け」でのスピード感、躍動感はライブらしいノリで迫力は十分。
 佐渡に比べると同様にシンフォニックな響きですが、よりスマートなところがあり、
 もう少し踏み込んだ表情があっても良いかなと思います。
 (演奏時間 10:40、感銘度 A-)




北原_大阪
指揮:北原幸男
   大阪市音楽団

録音:2008.4.14-18 京都、八幡市文化センター
レーベル:KING RECORD

 北原幸男氏は50代半ばだと思いますが、ドイツの歌劇場(確かアーヘン)音楽監督を
 していた方で最近は宮内庁の仕事をされているようです。昔、確かN響アワーでN響と
 ショスタコーヴィチの交響曲5番を演奏したのを見たことがあって、地味な指揮ながら
 なかなか上手い演奏だったのが今でも印象に残っていますが、吹奏楽も指揮される
 とは知りませんでした。
 録音はバンドに近い感じですが、残響やスケール感も適度です。
 開始のファンファーレはさほど強く入りませんが、その後クレッシェンドをかけて、
 パーカスと共に一気に頂点に持ってゆく表現はなかなか効果的。
 また「おーい、僕のナザン」の5/8拍子をかなりゆったりと聴かせてゆくもの
 味わいがあります。「アラギャズ山」も低音を厚めにならしてしなやかに進み、
 懐かしい響き。終曲「行け、行け」も慌てず騒がず充実した響きを作りだしています。
 なかなか上手く聞かせる指揮者だと思います。
 (演奏時間 11:18、感銘度 A)




新田_大阪
指揮:新田ユリ
   大阪市音楽団

録音:2009.6.29-7.1 大阪、高槻現代劇場

 上記と同じ大阪市音楽団、女性指揮者の新田ユリ氏による演奏です。
 新田氏はシベリウスなど北欧に造詣が深い指揮者ですが、こちらも珍しいコンピでの
 演奏です。
 録音はかなりバンドに近い距離でクリアですが、残響は控え目、バスドラの強打では
 やや飽和的になってしまうのが少々気になります。
 冒頭からストレートで開放的、伸びやかな響きで率直な表情を作ってゆきます。
 全体的に妥当的なテンポで端正な音楽作りですが、アンサンブル的には録音が近い
 せいもあり、やや粗が目立つのが気になります。
 (演奏時間 11:36、感銘度 B+)

01:47  |  リード  |  TB(1)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.08.18 (Sun)

ブラームス 交響曲第4番 セル&クリーヴランド管弦楽団

セル_ブラームス4番

ブラームス
交響曲第4番ホ短調op.98

指揮:ジョージ・セル
   クリーヴランド管弦楽団

録音:1966.4.8-9
   クリーヴランド、セヴェランス・ホール

録音は年代相応でさほど大きく広がる感じもなく鮮度もやや落ちる気もしますが、
残響や細部も適度に再現されていて悪くはありません。

第1楽章 13:27
 冒頭は意外にたっぷりとした膨らみをもたせた開始でロマン的な雰囲気が漂い
 ます。テンポもほぼ中庸で落ち着いた表現で淡々と音符を丁寧に再現してゆき
 ますが、フレーズの終わりでのテンポの緩めなど要所ではしなやかな表情が
 聞かれます。また張りのあるピチカートや5分過ぎの4分音符でのフレーズの
 明確な表現など印象的で、精緻なアンサンブルとともに何気ない箇所でも徹底
 した作りになっています。
 終盤での盛り上げも激情的になることはありませんが、透明感のある高揚が
 聴かれ、終結部では深い響きで締めくくっています。

第2楽章 12:58
 テンポは中庸で落ち着いています。滑らかで雰囲気のあるものですが、やや
 端正さに傾いていて情緒的な気分は控え目でしょうか。
 弦楽群のしなやかで統制の効いた繊細な表現は大したもので、ヴァイオリンの
 第2主題辺りも非常に落ち着いた歌とバックのピチカートを良く効かせた表情が
 印象的。中盤は幾分重いかなとも思いますが、終盤は重厚な響きを作り上げて
 います。

第3楽章 6:47
 さほど力感は強調せずに適度な躍動感と端正な表情でありがちなハジけたような
 演奏とは一線を画すものです。テンポもインテンポ基調で速くはありませんが、
 カッチリとしたアンサンブルで各声部が明快に聴こえてきます。
 トライアングルが入る箇所など愛らしい表現となっているのも印象に残ります。
 終盤も高揚感に不足はありませんがコントロールが良く効いています。

第4楽章 10:43
 この楽章もことさら劇性を強調することなく古典的といえるフォルムで落ち着いた
 足取りで進みます。テンポの揺れがない訳ではないのですが、楽譜に忠実な再現を
 ベースとしていて余計な情緒感は極力排除しているようにも聴こえます。その辺りが
 何となく物足りない感じもしないではないのですが、セルらしい統制の施された表現
 とも言えます。終盤での金管の強奏なども意志の強さが感じられます。
 
全体にロマン的な雰囲気の漂う演奏ながら、表現は全体的に端正さと統制感が感じられ
個人的にはどこかもう少し感情の開放があってもと思いますが、オケのアンサンブルは
この曲の語り口として常道とするような箇所も排して、確固としたセルの解釈に
しっかりと従っているように聴こえ、このコンビらしい演奏と思います。

感銘度:A-
5段階( A+ A A- B+ B ) A+、Aが推薦盤です。)

16:23  |  ブラームス 交響曲第4番  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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