FC2ブログ
2019年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2019.09.22 (Sun)

桐朋アカデミー・オーケストラ 特別演奏会 2019.9.21

桐朋20190921

桐朋アカデミー・オーケストラ 特別演奏会
2019.9.21 富山市、オーバード・ホール

ピアノ:田部京子
指揮:尾高忠明

プログラム
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op.16
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調op.27

今日の編成は14型(14.12.10.8.6)、並びは一般的なもの。管は楽譜通りグリーグ2管
でラフマニノフは3管編成。(ホルンは5)
また今回は弦楽セクションの各パートにN響のメンバーが一人ずつ客演として参加され
ていました。

2週間前にこのホールでN響の鮮烈な演奏を聴いたばかりなので通常でのステージ配置の
響きは、やはりこもりがちで伸びがないなぁ(N響はオケピット上も使い通常よりオケ全体
を3m位客席側に出していた)と感じてしまいましたが次第に耳も慣れていったように思い
ます。

グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op.16

田部さんのピアノは昔々デビュー間もない頃1995年に小杉町(現射水市)ラポールで
アンドラス・リゲティ指揮オーケストラ・アンサンブル金沢でモーツァルトの協奏曲
第27番を聴いて以来になります。月日の経つのは早いものでもうベテラン域のピアニ
ストですね。

ピアノはどの楽章も非常に素晴らしい演奏でした。テンポは中庸で正攻法で進められる
ものですが技術的な安定感はもちろん、明快なタッチに曖昧さは無くすこぶるクリア
で表情もスケールが大きく余裕があります。
特に1楽章後半のカデンツァでは劇的な表現で低音をガツンと効かせ豪快な表現を作り
だしていました。また2楽章での繊細な表情、叙情感も流石です。
オケの方は木管、ホルン辺りの音にもう少し安定感があればと感じる箇所もありましたが
2楽章の冒頭の雰囲気のある弦楽など相応しい表情を作り出していました。


ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調op.27

尾高さんには得意のレパートリーがいくつかあるのですが、このラフマニノフの2番も
そのうちの一つだと思います。レコーディングでもBBCウェールズ響(1991年録音)と、
メルボルン響(2010年録音)の2枚のCDがありますし、プロオケのコンサートで取り
上げる機会も多いようです。桐朋アカデミーにおいても尾高さんが振る公演回数はこれ
まで5回程度だと思うのですが、そのうち2007年11月のオーバードでの公演に登場された
際には同曲を取り上げています。

演奏の方は全体的に端正な作りが基本でもっとロマン的だったり、激しいコントラストを
つけた演奏は数多くあると思うのですが、尾高さんは常に自然体であるがままを丁寧に
歌いつなぐというスタンスのように感じられました。(メルボルン響とのCDも持ってい
ますが同傾向です。)
メリハリに不足することは無く、ロマンティックな旋律も常に品が保たれていて音楽が
安っぽくならないのがよく、要所となる第3楽章も控えめにしっとりと鳴るクラリネット
ソロや後半ジリジリと盛上げて開放する箇所などはやはり心にグッとくるものがありま
した。
オケもグリーグの時より更に表現力が上がり、尾高さんによく応えていたように思います。


グリーグの2楽章とかラフマニノフの3楽章とか昔々学生の頃、好きでよく聴いていた
記憶がふと思い出されました。せつない記憶が蘇り、懐かしい気持ちになりました。

テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

18:31  |  富山・金沢の演奏会を聴く  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.09.09 (Mon)

NHK交響楽団 富山公演 2019.9.8

N響20190908

NHK交響楽団 富山公演
2019年9月8日(日) 富山市、オーバード・ホール

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:川久保賜紀
 
プログラム
チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」op.32
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26
チャイコフスキー:交響曲第2番ハ短調op.17
(アンコール)
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」op.29よりポロネーズ

前回、NHK交響楽団が富山で公演をしたのは2013年(指揮:下野竜也)なので
6年振りになります。今回は首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィが登場、地方公演とは
思えない選曲は実に興味深いものでした。
お客さんの入りはマイナーな曲にしては9割以上入っていたように思います。
(座っていた3階席から見た感じですが。)

編成は曲には十分過ぎる16型(16,14,12,10,7)で低弦を左に置いた両翼配置。
管は楽譜通りの2管ですが、トランペットは補助を一人入れていました。
またオケの配置はこのホールでオケが通常演奏する位置よりも2、3m程度客席側に
出して客席に近づけていました。指揮者や最前列の弦楽器は蓋をしたオケピットに
乗っているような状態です。(ひな壇の後ろにはかなりのスペースができていました。)
2013年の富山公演のブログを見たら同じことを書いているので、前回の配置記録が
残されていたのか、リハで前に出した方が音響が良いと判断したのだと思います。

結果当然いつも聞く桐朋アカデミーの音の聴こえ方とはかなり違っていて、ステージ内
で鳴る音が客席により近くなり、ホール内の響きに一層広がりと迫力、クリアさが感じ
られました。桐朋アカデミーもこの配置を採用したらどうでしょうか。


チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」op.32

開始の金管は揃えがもう少しかなという感じ。16型の弦楽はやはり強力で低弦の厚み
には配置の効果もありますが、普段聴いている桐朋オケとは比べ物にならないほどの
威力があります。
テンポ感は通常程度で前半の激しい箇所も金管、打楽器ともに曲に相応しい豪快さが
炸裂。中間部のクラリネットソロからは遅めのテンポ設定でじっくりと歌い上げてゆき
ます。クラリネットの弱音のコントロールも見事なもの。またフルート、オーボエの
旋律を経て、チェロが同様のフレーズを奏でる箇所など実に太く張りのあるユニゾンで
素晴らしかったです。
また豊かなホルンの響きや艶のある弦楽の音色はどこかR・シュトラウスの音楽にも通じ
るような音響が感じられ、中間部のクライマックスにかけては粘着的な表情が強めで
スケールも大きく、実にドラマティックそのもの。
終盤の悲劇的な箇所が回帰するところもトロンボーン、チューバの重量感やヴァイオリン、
ホルンが上昇、降下する嵐のようなスケールがよく示され、終結部のテンポも堂々たる
もので叩き込まれるアクセントを強調し凄まじい轟音で締め括っていました。
終結部は結構鳥肌モノのでした。
所謂ロシア的な響きの音楽とは趣は異なりますが、実にスケールの大きい見事な演奏
だったと思います。

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26

第1楽章
この曲では冒頭部のソロ箇所で奏者の個性が強く示される箇所だと思うのですが、
川久保さんのソロは開始から実に落ち着いた語り口で、全奏へ引き渡すまで過度な
感情を意図的に持ち込まない感じがしました。
主部に入ってからもグイグイと引っ張るというよりは、しなやかな表現と美音で
歌い繋いでゆく感じ。第1楽章ではついつい起伏の激しい表現を求めたくなるの
ですが、冷静でクレバーな感覚に聞こえました。
オケの方は16型そのままなので曲に相応しい豪快なバックを聞かせていました。

第2楽章
テンポはやや遅めでヤルヴィの音楽にはロマンティックな傾向が強く感じられます。
この楽章でのヴァイオリンの歌いぶりも甘いかというとそうでもなく、テンポ感や
フレーズの崩しもさほど大きくなく、端正で弱音と高音の響きをよく効かせた清楚な
響きが印象的でした。

第3楽章
ヴァイオリンソロはどうしても張り切って主題をバリバリと弾いてしまいがちですが、
ここでも意外なほどに弾けることなく、レガート感を若干入れながらしなやかな流れを
強調しているように感じられました。
個人的にはもう少しメリハリがあっても思う箇所もないではないのですが、川久保
さんの個性なのでしょう。
ややバックのボリューム感十分のオケの印象が強くなってしまった感がしますが、軽薄
にならない大人の女性らしい美しいブルッフだったと思います。


チャイコフスキー:交響曲第2番ハ短調op.17

第1楽章
いきなり登場するホルンソロが何ともプレッシャーになる感じですが、流石に上手い
ソロでおおらかな表情でスタート。ソロの後は十分に間をおいてからファゴットと弦楽
が入るのも印象的です。
主部に入ってからは剛直な箇所としなやかな箇所が交互に繰り返されますが、分厚く鳴る
弦楽のユニゾンのタタタタター、タタタタターのリズムには実に重量感があり、一方で
ヴァイオリンでのしなやかな表情などメリハリと強弱が良く効いていました。
テンポ感も中庸なものでしたが、緩急は結構手が入っていてクライマックスなど押しの
強い表情が感じられました。

第2楽章
行進曲調に展開してゆく楽章ですが、中庸なテンポですが足取りの確かな表現です。
中間部での民謡的なフレーズでは木管楽器(特にフルートセクション)の
クリアな響きと弦楽との絡みが印象的。いつもより木管がクリアなのは配置の効果も
あるかもしれません。
第3楽章へはほとんど間を取らずに続けられました。

第3楽章
テンポは通常よりかなり速め。スケルツォ楽章らしいキレの良さが感じられます。
ここでもフルートセクション(ピッコロも)がよく決まっていました。
2楽章同様に中間部での民謡フレーズではオーボエやフルートの小気味良いリズム感が
楽しく響きます。

第4楽章
冒頭部は1音1音を十分な間を取りたっぷりと鳴らす堂々たる開始は今までこの曲の
CD等では聞いたことがない表現でまるでパイプオルガン的な重厚な音響に感じられ
意外な表情を作っていました。
主部からは一転して通常よりかなり速いテンポ設定。曲自体の若さ故かあまりまとまり
がなくあっちでドカン、こっちでドカン的な音楽ですがストレートにパワフルに表現。
一方で力技一辺倒という訳ではなく曲想が大きく変わるヴァイオリンの穏やかな
フレーズはゆったりとしなやかによく示されます。
金管は跳躍的な音形が続きますが、重心を支えるトロンボーンセクション、チューバ
がエッジの効いた太い音が痛快。パーカスもティンパニやシンバルが期待どおりの
効果を上げていました。
急速なテンポ感から終盤ではライブらしいスリリングさもありましたが、終結部の
熱狂も見事でホールを揺るがすような豪壮な音響は正に圧倒的でした。

(アンコール)
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」op.29よりポロネーズ

一般的なこの曲の演奏とはかなり雰囲気が違っていて、通常なら金管を強奏して豪快
に開始しますが、かなりソフトな響きでまろやか。金管をあまり出さずテンポの間取り
などもポロネーズであることを十分感じさせる解釈に感じました。
この辺りもヤルヴィのこだわりがあるのかもしれません。


全体に曲調ゆえ印象がやや粗い感もないではないですが、流石にN響の演奏能力は高い
と思いましたし、パーヴォ・ヤルヴィの解釈や表現も興味深いものでした。
期待どおり楽しい公演でした。

次回は9/21に桐朋アカデミーオケを聴く予定です。
尾高忠明さんの指揮でグリーグのピアノコンチェルトとラフマニノフの交響曲第2番、
こちらも楽しみです。

テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

22:39  |  富山・金沢の演奏会を聴く  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.08.03 (Sat)

R・コルサコフ スペイン奇想曲 コンドラシン&RCAビクター響

9コンドラシン_スペイン奇想曲

リムスキー・コルサコフ
スペイン奇想曲op.34

指揮:キリル・コンドラシン
   RCAビクター交響楽団

録音:1958.10.29 ニューヨーク、マンハッタン・センター
レーベル:RCA

録音は1958年のステレオ初期で聴こえ方はやや古い感じは否めませんがリマスターが
され、音自体はしっかりとしています。クリアさや残響感も適度で遠近感や楽器の質感
も当時のものとしては良いと思います。
1958年はコンドラシンが44歳、チャイコフスキーコンクールの本選指揮者を務め、
優勝したヴァン・クライバーンとともにアメリカに凱旋公演を行い、優れたロシア人
指揮者と評価されることになった年です。同時期にチャイコのピアノ協奏曲第1番も
クライバーンと録音しています。
RCAビクター交響楽団は古い録音で時々出てくるオケですが、臨時編成のオケでフリー
やニューヨークフィルやNBC響などのメンバーで構成されていたようです。(TIME 15:09)

冒頭の「アルボラーダ」からガツンと力感があるたくましい響き。テンポもやや速め
の設定、クラリネットは少し軽めに鳴らしてゆきます。
「変奏曲」は一転落ち着いたテンポで丹念に鳴らしてゆきます。ホルンのゲシュトップ
がオープン・クローズするフレーズ辺りも後半の3連符に溜めが入ったりとよく歌い
ます。以降の弦楽も強弱のメリハリが効いていてガッシリとした厚みがあります。

「シェーナとジプシーの歌」では豪快なスネアの響きの元、金管の潔いファンファーレ
で開始、ヴァイオリンソロも豪快そのもの。フルートからのソロリレーはすっきりと
したキレのある表情が印象的。続く弦楽のスペイン調のフレーズからは一転熱が入って
前のめり気味になります。かなり早い段階でスイッチONといった感じでテンポもどん
どん上がってゆきます。

終曲「ファンダンゴ」では入りで一旦テンポを落として仕切り直しをしていますが、
既に沸騰状態に近く、中盤以降はあおる傾向が強くなります。アンサンブルはかなり
ラフな感じになりますがおかまいなし。ラストに向けては更にアッチェレランドが、
かかりラスト近くは猛烈な驀進でイケイケに突っ切ります。

この録音は臨時オケに客演したオケなので手兵のような訳にはいかなかったのだと
思いますが、それでも自身の個性を十分に主張してコンドラシンらしい熱気が感じ
られます。
スペイン舞曲なのかロシア舞曲なのかゴッチャになる感じもしますが面白いです。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )

15:08  |  リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.07.28 (Sun)

R・コルサコフ スペイン奇想曲 オーマンディ&フィラデルフィア管

オーマンディ_スペイン奇想曲1966

リムスキー・コルサコフ
スペイン奇想曲op.34

指揮:ユージン・オーマンディ
   フィラデルフィア管弦楽団

録音:1966.2.17 フィラデルフィア、タウンホール
レーベル:RCA

録音は年代にしてはしっかりとしたもの。十分なクリアさが確保されていて
リマスターで改善されているようです。音場の広さや残響は足りない感じが、
しますが、マルチ的な録音が個々の楽器の表情や質感をよく再現しています。
(TIME 16:15)

冒頭からやや遅めの安定感のあるテンポでの開始。弦楽、木管ともに色彩感豊か
に示されます。タンバリンもよく聞こえ曲に相応しい賑やかな表情です。
クラリネットはもう少し前に出て欲しい気もしますが、録音バランスの影響かな。

「変奏曲」ではホルンセクションから繋がれる各楽器がふくよかに歌われます。
テンポ自体はさほど揺れるようなことはなく端正なもので艶やかな弦楽や味わい
のある各ソロはこのオケらしい特徴だと思います。伴奏系であっても明快さは
常に保たれていて見通しの良い表現です。

2回目の「アルボラータ」もややおっとりしている位ですが、「まぁ楽しくいこう
よ」とオーマンディが言っているかのような感じでヴァイオリンソロやクラリ
ネットのバックにしても明るく陽気で余裕があります。

「情景のジプシーの歌」の金管ファンファーレはスケールのある響き。ヴァイオリン
ソロも丹念で表情豊かに歌われます。フルートからのソロリレーも往年の首席の
技が光ります。続くスペイン調の弦楽のフレーズもくっきりとメリハリの効いたもの。

「ファンダンゴ」も恰幅の良さがあり無用な力感はなく、弾力感のある高揚で賑やか
に展開、終盤も慌てることはなく太い芯のある響きでがっしりとまとめ上げます。

全体にこの曲がほとんどソロリレーで成り立っている事をオーマンディはよく理解
していて全体よりも個々の味わいで聞かせるような語り口でしょうか。
その分、箇所でやや説明的になるようなところもありますが、個々のフレーズを
よく歌わせた楽しい演奏になっています。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )


12:58  |  リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.07.20 (Sat)

R・コルサコフ スペイン奇想曲 サヴァリッシュ&バイエルン国立管

サヴァリッシュ_スペイン奇想曲

リムスキー・コルサコフ
スペイン奇想曲op.34

指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ
   バイエルン国立歌劇場管弦楽団

録音:1987.11 ミュンヘン、ヘラクレスザール
レーベル:EMI

録音はオケとやや距離があり、広がりはさほどありませんが残響は適度なもの。
EMI独特のややくすんだ印象でもう少しクリアさがあればとも思いますが聴きやすい
音です。サヴァリッシュ、64歳の録音。

冒頭の「アルボラーダ」は中庸なテンポで開始。賑やかですが拍感が強く、少々
行進曲調の雰囲気もないではないです。パーカスはタンバリンよりもシンバルが
ジャンジャン大きく主張します。クラリネットはテンポに余裕があるのでやや持て
余し気味かな。

「変奏曲」は開始のホルンセクションから実にしなやか、続く弦楽セクションもかなり
優しい歌で穏やかに流れてゆきます。1:30辺りからのホルンソロでゲシュトップの
有りと無しで繰り返されるフレーズは後半の3連符がかなり前寄りに演奏されていて
通常とは異なる吹奏でおやっと思います。サヴァリッシュの指示なのかどうかは不明
ですが、よりしなやかさを強調したかったのかもしれません。

2回目の「アルボラーダ」も冒頭同様にどこか野暮ったい田舎風の響きですが飾ら
ない率直な表現です。

「シェーナとジブシーの歌」は開始の金管ファンファーレが実に軽く吹奏されていて
これも随分通常とは印象が異なります。ヴァイオリンソロは流石にじっくりと聴かせ
ます。フルートからの木管ソロリレーもハープソロまでこちらも上手いもの。
続く弦楽でのスペイン調のフレーズも焦ることなく落ち着いた足取りでくっきりと
明快な語り口で演奏されます。

終曲「ファンダンゴ」に入ってからも同様で安定感のあるテンポの元で各ソロを十分
に歌い、細部まで木目の細かい表情で繋いでゆきます。終盤もさほど追い込みも無く
トランペットなどは熱狂が随分足りない気もしますが、曖昧さのないカッチリとした
音響を響かせて終結となります。

全体に随分と真面目で格調の高いスペイン奇想曲という風情ですが実にサヴァリッシュ
らしい演奏とも言えます。いかにも折り目正しいドイツ職人が仕上げた音楽といった
趣きで個性的。あちらこちらでニヤリとしてしまう演奏で面白く聴きました。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )

テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

00:58  |  リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.07.14 (Sun)

R.コルサコフ スペイン奇想曲 N・ヤルヴィ&エーテボリ響

ヤルヴィ_スペイン奇想曲

リムスキー・コルサコフ
スペイン奇想曲op.34

指揮:ネーメ・ヤルヴィ
   エーテボリ交響楽団

録音:1987.9 エーテボリ、コンサートホール
レーベル:グラモフォン

録音はオケとやや距離があり、ホールの残響を取り入れたたっぷりとしたもの。
2階席の最前列で聴くような印象ですが、モヤモヤするような感じは無く大きく広がり
実際にホールで聞く感じに近いです。
指揮はパーヴォ・ヤルヴィの父さんですね、録音当時は50歳です。(TIME 15:40)

演奏は冒頭からテンポがかなり速く、前のめり気味の勢いに驚かされます。華やかさ
よりも突進力が勝る表現は、この指揮者らしい男意気(?)を感じます。
テンポは速いですがクラリネットのソロなど問題無く、次第にテンポはこなれてゆき
ます。
「変奏曲」からは中庸なテンポ感。通常の表現よりは幾分ほの暗い感じもしますが、
北欧のオケの特色かもしれません。低音には厚みと芯の強さがあります。黄昏た
ような曲調にも意外にマッチしています。
2階目の「アルボラーダ」も速めでさらりとしています。楽譜上、冒頭箇所とは木管
セクションと弦楽セクションが交代となり、主旋律も半音上がっているのですが意外
に渋い響きです。

「情景とジプシーの歌」もガッチリとした金管の響きが印象的。ヴァイオリンソロも
結構大胆で濃厚な表現を効かせています。
木管リレーもよく歌っていますが、フルートとクラリネットのソロの間、poco sf ppp
で鳴らされるスタンドシンバルが意外に強くパコーンと明快鳴らしているのも面白い
ところ。
ハープソロ以降の弦楽セクションでのスペイン調のフレーズでは急迫する箇所を作り、
激しいメリハリを効かせて結構体当たり的な感じもします。

ノリの良さを保って終曲「ファンダンゴ」へ。終結部に向けて突き進んでゆく仕掛けは
見事なものでライブのような速いテンポと次第に激しい追い込みを見せてゆきます。
オケのアンサンブルも指揮によく付いていて、ブラボー的な豪快な終結を迎えます。

北欧(スウェーデン)のオケの演奏ですが、それを忘れさせる指揮者のパッションを
感じます。スペイン的かどうかは?ですが、熱い演奏で楽しめました。

感銘度: A
5段階( A+ A A- B+ B )

テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

12:20  |  リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.07.07 (Sun)

R・コルサコフ スペイン奇想曲 デュトワ&モントリオール響

デュトワ_スペイン奇想曲

リムスキー・コルサコフ
スペイン奇想曲op.34

指揮:シャルル・デュトワ
   モントリオール交響楽団

録音:1983.9 モントリオール、聖ユスターシュ教会
レーベル:DECCA(LONDON)

録音はこのコンビ定番の優れたもので現在でも最新録音とほとんど大差ない位の
クオリティだと思います。やや近めにオケをとらえた録音ですが、個々の音のクリア
さと会場の響きの美しさはこの曲のような絢爛な曲ではその良さがさらに引き立つ
と思います。

テンポは全般に中庸くらい。冒頭「アルボラーダ」から光彩陸離な響きが素晴らしく
タンバリンなど打楽器も細部まで粒立ちよく響きます。クラリネットはさほど主張は
強くはありませんが、気負いなくよく歌います。
「変奏曲」ではホルンセクションも美しいですが、続くチェロセクションのフレーズ
ではあまり角を立てずに実にしなやかに流れます。
2回目の「アルボラーダ」ではヴァイオリンソロの終盤バックで歌うクラリネットの
急速なアルペジオ部分も上手いもので冒頭アルボラーダとの対比もよくなされて
います。
「情景のジプシーの歌」では開始の金管のファンファーレも慌てずに派手さよりは、
ふくよかな響きで鳴らしてゆきます。ヴァイオリンのピチカートなどもひとつひとつ
弾力感がよく効いて明快。フルートから始まる木管ソロのリレーも叙情的な雰囲気も
よく、ハープの豊かな響きが目前に大きく展開します。
以降も弦楽でのフレーズもスペイン的な香りが漂う軽快なノリの良さ。
終曲「ファンダンゴ」も無理の無い中庸なテンポですが個々の楽器、フレーズがクリア
かつ十分に鳴り渡ります。終盤に向けて若干テンポは上がりますが、勢いよりは華やか
さがさらに増す印象で過剰にテンポを煽るような録音も多い中、ラストまで品のある
響きで華麗にまとめ上げています。

全体に綺麗過ぎる印象もありますが、バタ臭いところのない洗練された表情で抜ける
ような青い空を見るような爽やかで心地良い演奏です。

感銘度: A
5段階( A+ A A- B+ B )

テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

17:34  |  リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.07.04 (Thu)

コンサート情報 佐渡裕指揮 兵庫芸術文化センター管弦楽団


来年、2020年2月2日に富山市、オーバードホールで佐渡裕指揮
兵庫芸術文化センター管弦楽団の公演があります。

コンサートがあるのは前から知ってはいたものの、プログラムも
分からないので行くかどうしようか決めていなかったのですが、
先週突然、6/29(土)のみアスネット会員のみ先行発売という情報が・・・。

公演のチラシはまだ無いようだし、オーバードホールのサイトを見ても
プログラムやソリスト情報が全然掲載されてないし、困ったものだと
思ってサイトの中を見ていたのですが、会員専用のIDで入ったページ
の中にだけ記載されていました。

プログラム、ソリストは、以下の通りです。

佐渡裕(指揮)
エフゲニ・ボジャノフ(ピアノ)
兵庫芸術文化センター管弦楽団

曲目
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

4年前にも富山で公演をしているのですが、その時も
ソリストは、エフゲニ・ボジャノフさんでした。(ショパン:ピアノ協奏曲2番)
かなり個性的な演奏をする方だったと思います。
佐渡さんと親しいのでしょうね。

チケットは買いましたよ-。
9月8日から一般発売となるそうです。。。

00:27  |  未分類  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.07.01 (Mon)

チャイコフスキー 交響曲第5番 ユロフスキ&ロンドンフィル

ユロフスキ_チャイ5

チャイコフスキー
交響曲第5番ホ短調op.64

指揮:ウラディーミル・ユロフスキ
   ロンドンフィルハーモニー管弦楽団

録音:2011.5.4  ロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホール
レーベル:Avex Classics

ユロフスキは有望な若手指揮者の一人と言われていましたが、早いもので現在47歳に
なりロンドンフィルとベルリン放送響の首席指揮者を務めるまでになりました。
今年3月の来日公演では、マーラー編曲版によるベートーヴェンの交響曲を演奏したり
とユニークで斬新なスタイルで活躍されています。

この録音はロイヤルフェスティバルホールでのライヴです。
録音はオケにやや近く、各楽器がクリアに録られていますが若干硬質な感じもします。
残響も結構取り入れられていて、響きが残るような箇所ではホールの遠方まで響きが
伝わります。聴衆ノイズがやや入りますがライブらしい雰囲気が感じられるものです。

第1楽章 13:06
 冒頭からテンポは速め。クラリネットの印象的なフレーズはしなやかなものですが、
 陰鬱な色合いはかなり薄められていて足取りは軽め。必要以上に深刻になることが
 避けられているようです。
 主部に入ってからもやはり速めのテンポ設定がなされていて若々しい表現が特色と
 なっています、ヴァイオリンの甘美な第2主題も味気ないとは言わないですがクール
 なもの。テンポの揺れも最小限に抑えられ、整理された流れは好みが分かれるところ
 です。
 高揚感やメリハリも不足は無く終盤に向けて速めのテンポと前傾姿勢でグイグイと
 押してゆきます。速いテンポながらも所謂ロシア的な荒れた感じはなくモダンな響き
 が基調。楽章最後の音の処理はやや素っ気無いかな。

第2楽章 11:30
 冒頭弦楽の序奏は大きめのヴォリュームとやや速めのテンポで過剰な幻想さを持ち
 込むのを望んでいないのかもしれません。ホルンソロは遠方まで残響を伴い上手いソロ
 ですがやや速めのテンポのせいか拍感のある現実感のある歌い方になっています。
 チェロのフレーズも明確にカッチリと仕上げてゆくところなども印象的。速めのテンポ
 ながらも適度な緩急は付けられていてしなやかですが、過剰に大きく膨らむことはありま
 せん。
 中盤での金管の盛り上げでは切羽詰まった若々しい追い込みなどキレの良さを見せます。
 7分台での弦楽と木管の絡みの箇所などしなやかによくコントロールされた響きです。
 溜めをほとんど作らないスムースな流れはモダンですが、さほど感傷的にならないので
 古い世代の聞き手には物足らないかもしれません。
 終盤の金管などは劇性と強さはたくましい響きを作り出しています。

第3楽章 5:50
 この楽章でのテンポ感は通常ですが、やはり通常聴かれるようなワルツの揺れの感覚は
 控えめでさわやかに流れてゆきます。
 中間部での弦楽アンサンブルはキッチリと決めてゆきます。

第4楽章 11:00
 冒頭から速めのテンポで入り、荘重さや広がり感よりは幾分軽めのタッチで前進性に
 傾いた開始で進められます。
 アレグロヴィヴァーチェのティンパニは楽譜どおりにクレッシェンドだけで処理して
 いて、その上をヴァイオリンがザクザクと力を込めて入ってゆきます。
 録音バランスのせいか弦楽がしっかりと鳴っていて細部まで意外によく聞こえます。
 演奏タイムからもわかりますが、かなり速いテンポ(ムラヴィンスキーほどではないが)
 で飛ばしてゆき、弱音・緩徐の箇所もさほど力感を弱める事なく突き進みます。
 通例のギヤチェンジ的なテンポ変化も感じられますが、全般にぶっ飛ばし的な進行。
 金管もよく鳴っているようですが、録音バランスで調整されているようであまり突出
 するような感じはありません。
 コーダもそのまま速いテンポで拍感の強いしっかりとした進行、印象的なトランペット
 の主題は意外にさらりと過ぎてゆきます。
 終盤ではさらにテンポアップして一気呵成にたたみ掛けてゆきますが、ラストはブレーキ
 がかかりガッチリと締め括ります。演奏後の聴衆の盛大な拍手入りです。

全体にもたれること無くストレートですっきりとした表情がベースになっています。
モダンで若々しい演奏で悪くはありませんが、ロシアの深い憂愁を覚える演奏が恋しく
なる感じもします。

感銘度: A-
5段階( A+ A A- B+ B )

テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

23:29  |  チャイコフスキー 交響曲第5番  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.06.09 (Sun)

桐朋アカデミー・オーケストラ 特別演奏会(2019.6.8)

桐朋201906

桐朋アカデミー・オーケストラ 特別演奏会
2019.6.8 富山市、オーバードホール

久し振りのコンサートでした。

今回はベルリンフィルのメンバー4名を迎えて開催されました。

ヴァイオリン:ドリアン・ジョジ
ヴィオラ:清水直子(首席奏者)
コントラバス:スタニスラフ・バヤック
クラリネット:アレクサンダー・バーダー

(プログラム)
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」組曲op.71a
リムスキー・コルサコフ:スペイン奇想曲op.34
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調op.64

指揮:ナビル・シェハタ

ナビル・シェハタさんの演奏を聴くのは今回が2回目です。1回目は2016年のGWに
金沢での音楽祭でホルストの惑星を聴いたことがあります。(新日本フィルの演奏)
今年で39歳。ダニエル・バレンボイムに師事していたそうです。

今回のオケは14型(14,12,10,8,6)の2管編成。ヴァイオリンは両翼配置で低弦を左に
置き、指揮者のこだわりが感じられます。チャイコだけは金管はホルン5本、トラン
ペットは楽譜上2本ですが4楽章(コーダ)だけ珍しく4本にしていました。


チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」組曲op.71a

作曲者自身が編成した組曲版は親しみ易いものですが、旋律線が裸になるような曲
が多く、個人芸に係る部分が多いので聴くよりも意外に難しい曲です。
1曲目の「小序曲」ではヴァイオリンの揃えがもう一つかなと部分が何度かありました
が、直ぐに持ち直して2曲目の「行進曲」では波打つ弦楽セクションのリレーなども
スムース。3曲目の「金平糖の踊り」は意外にゆっくりとしたテンポで進められ、中盤で
のチェレスタだけの箇所では間の取り方と煌くような響きが素敵でした。
4曲目の「ロシアの踊り」での弦楽の勢いも十分。5曲目の「アラビアの踊り」では
オーボエやイングリッシュホルンが雰囲気のある渋い音を聴かせていました。
「中国の踊り」「葦笛の踊り」での明朗なフルートセクションも良かったと思います。
ラストの「花のワルツ」では開始早々のハープや中盤でのチェロセクションでのフレーズ
が強く厚く響いていたのも印象的です。
全体に端正な表情が基本でさらにふくよかで華麗な演奏も可能かもしれませんが、
伸びやかな演奏だったと思います。


リムスキー・コルサコフ:スペイン奇想曲op.34

曲が曲だけに「くるみ割り人形」とはオケの鳴りが一変、冒頭「アルボラーダ」から分厚
く豪快な鳴り方に驚かされました。テンポも通常よりはやや速めに設定されていてノリノリ
イケイケな感じ。難しいクラリネットソロもベルリンフィルの方ですから余裕のある技巧を
存分に生かして上手いもの。
「変奏曲」でのホルンセクションのアンサンブルはもう少し余裕があればとも思いました
がその後分厚い弦楽など逞しく、スペインというよりは何だかシェエラザードを聴いて
いるかのような雰囲気。
2回目の「アルボラーダ」のヴァイオリンソロもベルリンフィルの方なので流石。
「情景とジプシーの歌」では速いテンポのファンファーレで突入。木管セクションの
リレーも各パートが上手いソロで繋いでいたと思います。ハープもなかなか迫力大。
「ファンダンゴ」での高揚感も見事なもので終盤にかけての激しい追い込みは久々に
ゾクゾクするような感覚を覚えました。


チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調op.64

第1楽章
冒頭の2本でのクラリネットはベルリンフィルの方と学生さんの合わせがよくシンクロ
していました。オケ全体が前半のプログラムよりもまたレベルが上がった感じで弦楽など
質感やアンサンブルに一体感が感じられます。特に厚い低弦(コントラバス)の響きは、
シェハタさんが元ベルリンフィルの首席コントラバス奏者だったことも関係しているの
ではないかと思います。
シェハタさんの解釈はさほどテンポを揺らすタイプではなく引き締まった芯のある音楽
作りかと思いますが、その分多少メタリックな印象もないではないです。
トロンボーンセクションが男性だけというのは近年はあまり無かったような気がしますが、
十分な力感とエッジの効いた響きが良かったです。

第2楽章
この楽章の肝となるのがホルンソロになりますが、学生さんによるソロは十分に安心して
聴ける上手いものでした。個人的にはもう少し遅い方が好きですが、もたれないシェハタ
さんのテンポ設定はいまどきの感覚なのでしょう。その後も適度なテンポの揺れを見せな
がらコントロールの効いた進行でした。
木管はプログラム前半と後半では奏者が代わりますが、オーボエなど奏者毎にソロでの
音色の違いが結構あって興味深かったです。
また後半での緊迫する箇所では東京フィルの石川さんのバストロンボーンが強靭に響き、
より一層音楽を引き締めていたと思います。(バババ、バーン、バーンのリズム)

第3楽章
優雅というよりはすっきりとしたテンポ設定ですが伸びやかです。気になりがちな中間部
の弦楽の速いフレーズもアンサンブルはよく揃っていたと思います。

第4楽章
テンポ設定は通常より若干速めでしょうか、ダレがちな冒頭のテーマも強く牽引してゆき
ます。アレグロヴィヴァーチェの入りはティンパニの処理が気になるところですが、クレ
ッシェンドの際に小節の頭に軽くアクセントを入れて処理されていました。楽譜どおりだと
味気ないですし、ありがちな派手に一発入れるのも大袈裟なので中間的な処理でしょうか。
強奏時の金管の鳴りはトロンボーンの分厚い響きを核に力感に富んだものでオケ全体が、
良く鳴り、またシェハタさんの引き締めの効いたドライブが良かったと思います。
コーダでは待機していたトランペット2本がようやく演奏に入り倍管となりますがシェハタ
さんは音量を求めていたのではなく、通常の2本ではついつい吹き過ぎとなるところを
適度な音量で4本吹くことにより壮麗な響きになるように計算していたようです。
終盤でもジェスチャに見られるように強弱のコントロールはかなり緻密なもので、力任せ
になること無く、大きな高揚を作りだしていて感心しました。

情感に訴えるようなタイプの演奏ではありませんが、ガッシリと引き締まった芯の強さと
よく計算された音楽運びが印象的な演奏でした。オケも高い精度と表現力で応えていて
素晴らしかったと思います。今時のカッコイイ、チャイコの5番でした。



テーマ : クラシック ジャンル : 音楽

14:21  |  富山・金沢の演奏会を聴く  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT